福井コンピュータアーキテクト株式会社が開発した3D建築CADシステム『ARCHITREND ZERO Ver.12』が、2025年の10月15日(水)に発売を予定しています。おそらく、この新バージョンは建設業界の生産性向上や働き方改革を見据えた機能強化が施されており、今後の業務に大きな影響を与えることでしょう。
最新版の最大の特徴は、自社が開発したBIMソフト「GLOOBE」を基にしたBIM技術の強化です。2026年4月からスタートするBIM図面審査への対応として、立体モデルをIFC形式で出力できる機能が標準装備されており、これにより申請図作成業務が飛躍的に効率化されることが期待されます。従来のPDF図面に加え、CDE(共通データ環境)経由での情報共有が可能になり、複雑な審査プロセスもスムーズに対応できるようになります。
また、法改正に伴い、審査時間が増加するため、同社は審査機関との協力により、申請業務の効率化にも取り組んでいます。具体的には、申請図作成業務の効率化を目指し、約10%の業務削減と、1棟あたり最大1時間の審査時間短縮を実現することを目指しています。これにより、設計者や申請者が負担なく必要な情報を出力できる仕組みを構築することで、時間と手間を大幅に削減することが期待されています。
さらに、リフォームやリノベーションにおける確認申請業務も大幅に省力化されます。特に省エネ仕様基準を大幅に強化し、2030年に向けた誘導基準に対応する準備も整っています。また、申請業務における自動作図機能が充実し、実務負担の軽減も実現しています。
新機能には、木造壁量計算機能の拡張や、採光・換気・排煙計算の新たな追加、設計変更による不意のNG判定を未然に防ぐチェック機能が搭載されています。これにより、設計業務の精度が向上し、施主や依頼者からの信頼を得られることでしょう。
発売に合わせて、446ページの記事では、ARCHITREND ZERO Ver.12の主な新機能や特長が詳しく紹介される予定です。また、同社はリリースを記念して、2025年10月17日(金)に『超・確認申請セミナー』を開催し、法改正や最新バージョンの情報をオンラインで共有する機会を提供します。建設業界の方々にとって、非常に有益な情報を得る良い機会となるでしょう。
ARCHITREND ZERO Ver.12は、基本構成が税別で900,000円、オプションの省エネ仕様基準が税別で200,000円と設定されています。また「IT導入補助金」を利用することも可能ですので、詳しい情報は公式ウェブサイトで確認できます。これからの建設業界において、ARCHITREND ZERO Ver.12は欠かせないパートナーとなることが期待されています。