滋賀県で始まった「Mother Lake」の活動
滋賀県で新たに誕生した「滋賀不登校ママの会」、通称「Mother Lake」は、2023年7月より本格的に活動を開始しました。この会は、不登校児を持つ母親たちが集まり、悩みを共有し合いながら支え合う場です。
不登校が増加する現状
近年、不登校は深刻な問題として増加しています。特に2023年度には、滋賀や京都で過去最多となりました。また、引きこもりの若者も年々増加しており、この傾向は社会全体の関心を集めています。多くの子どもたちは、スクールカウンセラーや医療機関への訪問を避ける傾向にあり、家庭内でのサポートが重要になっています。このような状況は、母親たちに大きな心理的負担を強いるものとなっています。
NPO法人の取り組み
このような状況を受け、NPO法人ファミリーコミュニケーション・ラボは、母親たちが「傾聴」の技術を学ぶことで、子どもとのコミュニケーションを円滑にしようとする活動を15年前から続けてきました。この「傾聴」とは、相手の話をしっかりと聞くことを意味します。
これまでの活動では、様々な会場で2ヶ月ごとに集まり、母親たちが互いの話を聞き合いながらトレーニングを重ねてきました。このプロセスを通じて、母親たちは自分が評価されずに話を聴いてもらう体験を得ることができるのです。勉強会の後には自由に話し合う時間が設けられ、先輩母親たちの経験談も共有されています。
「Mother Lake」の設立
滋賀・京都に住む参加者は長らく大阪まで移動しなければならなかったため、新たに滋賀会場が設けられることになりました。ここには、NPOの講師認定基準をクリアした先輩ママが参画し、湖西・湖北地域の母親たちも気軽に参加できる環境が整いました。
会場設立に込めた思い
滋賀会場は、ファミ・ラボとの繋がりを持つ3人の母親が立ち上げました。彼女たちは、子どもが学校に行かないことで感じる不安の中、ファミ・ラボと出会い、一緒に学ぶことで徐々に心が軽くなっていったと言います。その経験により、母親が心を楽にすると、子どもたちも穏やかになっていくと実感しています。
「Mother Lake」は、琵琶湖のように滋賀の母親たちが安心して集まることができるスペースになることを願って名付けられました。子どもについて悩んでいる母親たちが気楽に参加できる場を提供し、共に成長していくことが目指されています。
第1回傾聴勉強会の開催情報
- - 日時: 2023年7月23日(日) 10:00〜12:00
- - 場所: 草津市立市民交流プラザ
- - 対象: 不登校児を持つママ及び育児に自信がないママ
- - 参加費: 1,800円 (NPO会員 1,500円)
- - 定員: 6名
詳細や参加申し込みは、
こちら。第2回の開催も秋を予定しており、今後の情報にご注目ください。一般の方も参加可能です。
NPO法人ファミリーコミュニケーション・ラボの理念
NPO法人ファミリーコミュニケーション・ラボは、不登校の理解を深め、不登校児を育てる母親たちにピアサポートを提供する団体です。共同で学び合いながら、子どもたちの未来をサポートする方法を模索しています。また、オンラインを含む多くの会場で定期的な勉強会や交流会を行っています。
詳細については、
ホームページをご覧ください。