「泥流地帯」が映画化
2020-10-07 12:00:03

感動の物語「泥流地帯」初の映画化が決定!復興の歴史を描く。

小説「泥流地帯」初の映画化が決定!



大正15年、十勝岳の大噴火によって引き起こされた山津波は、北海道・上富良野の開拓地に甚大な被害をもたらしました。泥流は、長年努力して耕された田畑を一瞬にして硫黄や瓦礫とともに埋め尽くし、多くの人々の希望を奪いました。この自然の猛威を背景に、三浦綾子が描いた小説「泥流地帯」は、兄弟が故郷の復興に挑む姿を描いた感動の物語です。

この小説は、1976年から北海道新聞に連載され、その後『泥流地帯』と『続泥流地帯』の2冊が刊行されました。作品は、苦境に耐え、仲間と共に再起を図る若者たちの姿を通じて、希望と復興の力を伝えます。

上富良野町では、これまでにも三浦綾子の作品が数多く映像化されてきましたが、この度「泥流地帯」が初めて映画化されることが決まりました。地元の有志たちによる『泥流地帯映画化を進める会』が設立され、官民一体となってロケ支援や映画化に向けた活動が行われてきました。

今回、上富良野町と株式会社Zipangは、「『泥流地帯』実写映画化等に関する連携協定」を締結しました。町は、企業版ふるさと納税を活用して制作費やロケ地の協力など、映画製作に対し全面的に支援することになりました。この取り組みは、ロケツーリズムなどを通じて地域の創生にもつながることが期待されています。

映画の公開は2022年を目指しています。上富良野町の向山富夫町長は、現在の上富良野が小説の中の主人公が思い描いた郷土そのものであるとし、映画化は町の半世紀にわたる悲願であると語っています。

\## 原作者・三浦綾子のプロフィール

三浦綾子は、1922年4月に北海道旭川市で生まれました。高等女学校を卒業後、17歳から小学校教師として7年間勤務しましたが、戦後の混乱により心の内に重いものを抱え、退職します。その後、長期間にわたり病と闘いながら書き続け、1959年に結婚。1964年には「氷点」で作家デビューを果たしました。

数々の名作を世に出してきた彼女は、1998年に旭川市に三浦綾子記念文学館を開館。その後1999年に逝去しました。

このたびの映画化決定は、彼女の文学作品が持つメッセージや歴史的な背景を新しい形で伝える試みとして、関係者やファンから大きな期待が寄せられています。日本の復興の物語として、多くの人々に感動を与えること間違いありません。

会社情報

会社名
株式会社Zipang
住所
東京都港区赤坂5-3-1赤坂Bizタワー28階
電話番号

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