明治大学の地域貢献活動が拡大
明治大学は、2023年度から地域連携と社会貢献の取り組みを強化するために、教職員および学生が主体となる地域連携活動助成金制度を新設しました。2024年度には、7つのプロジェクトが採択され、実際の活動がスタートします。この取り組みは、地域社会への貢献だけでなく、参加する学生たちにとっても貴重な学びの機会となることが期待されています。
基本的な方針
地域連携活動助成金制度は、明治大学社会連携機構が運営し、学内の教職員と学生が地域社会と協働で行うプロジェクトを支援します。2024年度のプロジェクトとしては、東京都や神奈川県、北海道など、さまざまな地域で多岐にわたる活動が企画されています。主要なプロジェクト名とその内容を以下に紹介します。
採択プロジェクトの概要
1.
国際平和都市千代田区宣言(代表:商学部教授 所 康弘)
東京都千代田区で市民参加型映画祭を開催し、地域と国際理解を深めることを目的としています。
2.
地域観光の振興(代表:商学部特任准教授 松尾 隆策)
神奈川県三浦市で観光商品の開発と観光振興に関する提案が展開されます。
3.
明大前商店街の振興(代表:政治経済学部教授 後藤 光将)
東京都世田谷区で地域住民とともに商店街の魅力を向上させるプロジェクトに取り組みます。
4.
アグリ&ワインツーリズム(代表:経営学部教授 中西 晶)
北海道仁木町でワイン産業を活用した地域の活性化を図ります。
5.
新潟県の観光圏実装化(代表:情報コミュニケーション学部准教授 川島 高峰)
Z世代による新しい観光資源の整備を目指します。
6.
男木島の地域再生プロジェクト(代表:理工学部准教授 川島範久)
香川県での宿泊施設の改修を通じた地域の交流スペースの創出。
7.
子どもデイキャンプの開催(代表:農学部准教授 小島 信彦)
宮城県気仙沼市での地域活性化を目的に、子どもたちに自然体験を提供します。
これらのプロジェクトを通じて、参加する学生は実際の地域問題に直面し、社会性を身につけることができます。特に観光振興や地域活性化に関する活動は、地域住民とも密に関わるため、重要な経験となるでしょう。
昨年度の活動成果
昨年度は、特に神奈川県三浦市での観光振興を目的とした新規事業提案や、北海道仁木町のアグリ&ワインツーリズムなどの成功例がありました。例えば、三浦市では観光に関するフィールドワークを行い、地域の特産品を生かした事業を提案。実際の現地調査を通じて、地元の関心を集めることに成功しました。
今後も、明治大学の地域連携活動助成金制度により、多くのプロジェクトが進行し、地域社会との共生が進むことが期待されます。学生たちが地域において学び、成長する機会を提供するこの制度は、今後の社会を担う人材育成にも寄与します。