CRAFTOPOLIS(クラフトポリス)とは?
前田建設工業株式会社が新たに公開した「CRAFTOPOLIS(クラフトポリス)」は、土木・建築・インフラに関する技術を体系的に紹介するデジタル空間です。このショールームは「Craft(創造)」と「Metropolis(都市)」を結びつけた名称で、前田建設が描く理想の都市を具現化しています。来場者にとって、あたかも“マインクラフト”の世界に足を踏み入れたかのような感覚で、建設の未来を楽しみながら学ぶことができる体験型の場となっています。
このショールームは「建設のデジタルツイン」としての役割を持ち、未来社会に向けた貴重な価値を探求し、ものづくりの楽しさを来場者に伝えることを目指しています。展示内容は情報技術や新技術に関するさまざまな資源で構成されており、各種の技術資料や映像を通じて最新の建設現場のアプローチを学べるようになっています。
主な展示内容
1. 技術展示ルーム
このルームでは、土木や建築、インフラ運営に関する広範な技術を展示しています。ICT施工、ロボティクスを活用した施工、DX(デジタルトランスフォーメーション)の管理手法、維持管理ソリューションなど、前田建設がこれまでに蓄積してきた技術力や新しい開発成果を紹介しています。来場者は、それぞれの分野における技術の実例や成果を映像や資料を通じて探索し、建設業界の最前線を深く理解できる仕組みになっています。
2. シアター展示ルーム
このエリアでは、前田建設やそのグループ企業の取り組みを紹介する動画コンテンツが用意されています。建設を通じた社会課題の解決や、研究開発、さまざまな共創プロジェクトについて、映像によってわかりやすくストーリーとして提供されます。これにより、技術の背後にある見えない努力や意義も理解しやすくなっています。
3. ICI実験ルーム
前田建設の技術研究所であるICI総合センターに実在する最先端の実験施設を展示しているこの部屋では、研究や実証の様子をマインクラフト風の遊び心あふれるデザインで表現しています。これにより、建設技術の原点を楽しく学ぶことができるよう工夫されています。
今後の展開
CRAFTOPOLISは、新しい形で建設技術のコミュニケーション、共有、共創を促進することを目指しています。デジタルツイン技術やBIM/CIMの普及、さらにはカーボンニュートラルの達成に向けた取り組みが進む中、前田建設は「建設の価値をデジタルでつなぐ」という新たな地盤を築きました。今後はこのショールームの展示をさらに充実させていくとともに、オンラインイベントの実施を通じて、業界や行政、教育機関とのコラボレーションを強化し、次世代に向けた建設技術の共創空間として進化し続けることが期待されます。