SaaS利用の安全性を高める新しいブラウザセキュリティサービス
株式会社アズジェントは、SaaS(Software as a Service)を安全に利用するためのブラウザセキュリティソリューション「SecureLayer Browser Extension」を発表しました。本サービスは、SaaSの急成長に伴うブラウザ起因のセキュリティリスクを軽減することを目的としています。これにより、企業はユーザーエクスペリエンスを損なうことなく、安全にブラウザを利用できます。
株式会社アズジェントの取り組み
アズジェントは、セキュリティソリューションの提供を主業務とし、顧客のニーズに応じたサービスを展開しています。新たに導入されたSecureLayerは、特にSaaS利用時のセキュリティ事故を未然に防ぐための次世代型ブラウザセキュリティソリューションです。詳しい機能について見ていきましょう。
SecureLayerの主要機能
SecureLayerは、以下の主要機能を提供します。
1.
Webアプリ・SaaS利用状況の可視化(Visualization)
利用中のSaaSアプリやクラウドストレージを可視化し、社員の利用状況を把握。これにより、シャドーITの検出が可能です。
2.
アカウント制御・ブラウザ制御(Authentication)
ユーザーのパスワード使い回しの制御や、リスクのあるブラウザ拡張機能の無効化を行います。これにより、ブラウザを安全な状態に保つことができます。
3.
フィッシング対策・URLフィルタリング(Secure Browsing)
フィッシングサイトやマルウェアサイトをAIで分析し、脅威を未然に防ぎます。また、カテゴリ毎のURLフィルタリングにより安全なブラウジングをサポートします。
4.
機密情報・知的財産の保護(DLP)
機密情報や個人情報の流出を防ぐために、特定のサービスへのファイル添付や情報の貼り付けをブロックします。
市場検証に基づいたニーズに応えるモジュール化
a 2024年2月から販売を開始予定のSecureLayerでは、企業からの要望に応じて機能をモジュール化しています。顧客が必要とする機能だけを選択して低価格で利用できるため、コストパフォーマンスにも優れています。特に、既にCASB(Cloud Access Security Broker)を導入している企業が、DLP対策を単独で行いたいといったニーズに応えています。
モジュールには次のような価格設定がなされています:
- - フルパッケージ:月額1,000円/ユーザー
- - アカウント制御・ブラウザ制御(Authentication):月額500円/ユーザー
- - フィッシング対策・URLフィルタリング(Secure Browsing):月額500円/ユーザー
- - 機密情報・知的財産の保護(DLP):月額500円/ユーザー
この手法により、特に中堅企業ではデジタルリソースが不足しているため、セキュリティ対策にかかるリソースを確保することが難しい状況です。アズジェントは、このような状況を踏まえたサービス提供を進め、中堅層をターゲットにしたビジネスモデルの拡大を目指しています。
安全で快適なネット環境の実現に向けて
アズジェントは、SecureLayerの導入により、企業が安心してSaaSを利用できる環境を提供することを目指しています。今後3年間での2億円売上を目指し、さらなる市場展開を図る所存です。
以上のように、SecureLayerはシンプルで効果的な方法でSaaS利用のセキュリティ強化を実現します。多様化するセキュリティニーズに応えるため、アズジェントの今後の取り組みに注目です。