PIXTAが新たに開発した「チャットで探す(β)」の概要
写真やイラスト、動画素材を提供するPIXTAが6月24日から試験的に、市場に新しい検索体験「チャットで探す(β)」を導入します。この機能は、従来の自然文検索「文章で探す(β)」の進化版であり、AIとの対話を活用してユーザーが求める素材に近づけるというものです。
新しい検索体験の必要性
従来の検索システムでは、ユーザーは自身の求める素材を言葉で表現する必要があり、時にはそのプロセスが非常に困難でした。「明るい雰囲気のビジネスシーン」や「親しみやすい家族の写真」といったイメージを持っていても、それらを的確な検索キーワードに変換するのは容易ではありません。多くのユーザーが「どう検索すればいいか分からない」と迷う中、その負担を軽減するために新機能の開発がなされました。
「チャットで探す(β)」の機能
この新機能では、ユーザーが曖昧なキーワードを入力すると、AIがそれを元に関連する素材を表示します。その後、表示された結果をもとにAIが追加の質問を行い、ユーザーが求めるビジュアルイメージにあった条件を整理していく仕組みです。これにより、ユーザーは検索条件をリアルタイムで見直し、探索を進めることができます。
具体的な流れ
1. ユーザーがあいまいな言葉(例:「やさしい春」)を入力。
2. AIが関連する素材を表示し、条件を絞り込むための追加質問を行う。
3. ユーザーはイメージに合うタグを選択するか、新たなキーワードを入力。
4. 条件が更新され、結果が絞り込まれる。
5. 必要に応じてAIとの対話を続けて、最終的に求める素材にたどり着く。
このように「チャットで探す(β)」機能では、ユーザーが正確な検索用語を考えることなく、むしろ対話を重ねることで必要な情報へ導かれます。これは「探す」行為を「近づく」行為へと変える画期的なアプローチです。
対話型検索の今後の展望
ピクスタの宮前賢一部長は、今回の新機能について「ユーザーの言語化の得意不得意は今まで検索の精度に影響してきた」と指摘し、「AIがユーザーの意図を整理し、一緒に探る体験を提供したい」と語っています。このような対話型のアプローチにより、今後、ユーザーが持つニーズと、それに応じた素材との新しい出会いを実現することが期待されています。
PIXTAとは
PIXTAはデジタル素材のマーケットプレイスとして2006年に開設され、クリエイターや企業向けに多様な素材を提供しています。近年では、AI開発に必要なデータ提供や、企業の撮影ニーズに対応したサービスなど、より広範囲なビジュアルニーズに応えています。今後も「チャットで探す(β)」を通じて、ユーザーにとってより使いやすい検索体験を目指し、改善を進めるとしています。
新たな試みとして始まった「チャットで探す(β)」は、PIXTAの写真やイラスト素材を探す時に新たなる可能性を開く鍵となるでしょう。ユーザーの想像力を活かしながら、一緒に最適な素材を見つけるこの新機能を、ぜひ体験してみてください。