IoT時代に向けた新たなデザイン挑戦
デザインスタジオ「ミトオシ」が新たにIoTデバイス向けのUIデザイン事業を開始しました。賢く便利になる社会の中、どのようにデザインが役立つのか、その理念と目指す未来について深堀りしてみましょう。
IoTデザイン事業の背景
近年、多くの企業がデジタル変革を進める中、IoT(モノのインターネット)技術の普及が加速しています。特に「医療」「自動車」「コンシューマー」向けのデバイスは、今後さらなる需要が見込まれています。しかし、同時に「使いにくい」デザインのIoTデバイスも多く見受けられ、そこに大きな課題が存在しているのです。
総務省の「情報通信白書」によれば、IoTデバイスの利用は年々増加していますが、それに対するUIデザインの専門家はまだ不足しているとのこと。そこでミトオシは、使いやすく、誰もが心地よく感じるデザインを目指した新事業を立ち上げました。
ミトオシのデザイン理念
「ミトオシ」の内井義也氏は、デザインを通じて「あるべき未来を見通し、社会実装へ繋げる」ことを使命としています。彼らは「人間中心設計」と「北欧型インタラクションデザイン」を取り入れ、持続可能な未来を目指すデザインを推進しています。
特に注目されるのは「Life Centered Design」というアプローチで、これは単なる「人間中心設計」にとどまらず、環境や社会全体を見据えた考え方です。この視点は、特にSDGs(持続可能な開発目標)やESG(環境・社会・ガバナンス)投資が重視される現代において、ますます必要とされています。
新事業の展開分野
ミトオシのIoTデザイン事業は、特に「医療」「自動車」「コンシューマー」分野での展開が中心となります。具体的には、以下のような製品のデザインを想定しています:
- - スマートミラー: 健康管理をサポートするため身体データを取得するデバイス。ユーザーインターフェースの開発も行います。
- - 自動運転バス: 乗客の目的地に応じて自動でルートを生成するバス。アプリとの連携や車内ディスプレイのデザインが進行中です。
- - 次世代スピーカー: 再生音楽に合わせて光を生成し、コミュニケーションも可能なスピーカーのUX/UI制作。
- - 次世代コミュニケーションシステム: 宇宙と地球を繋ぐ新たなコミュニケーション手段の開発。
特に注目すべきは、映像制作を手掛けるCumuloworksの江口智哉氏が携わる3DCGやアニメーションです。これにより、未来的なデザインが視覚的に表現されることになります。
事業の未来展望
今後、各分野のプロジェクトが進行し、2月中に完成した映像作品が発表される予定です。また、自動運転バスやスマートミラープロジェクトも、共創パートナーの発見次第、即座にスタートします。
代表 白根義也氏の想い
白根氏は、「スマートシティのMaaS需要や高齢化に伴うヘルスケア意識の高まりを受けて、今後も新しいサービスやプロダクトが生まれる」と語ります。その中で、使いやすいUIが何よりも重要であり、この事業立ち上げの意義を強調しました。
「私たちのデザインは単なる制作にとどまらず、企業や社会の未来の可能性を形作ることに寄与する」—この理念をもとに、ミトオシは新たなステージへと踏み出します。
企業概要
株式会社ミトオシは2016年に設立され、主にウェブサイトやスマートフォンアプリのデザイン制作を行っています。今後も新たな事業展開が期待される中、持続可能な社会を目指すデザインの可能性を追求し続けます。詳細は公式サイト
こちらをチェックしてください。