VIPPOOL clerk と VIPPOOL storage でブロックチェーンが身近に
株式会社VIPPOOLは、ブロックチェーン技術の普及とその新たな活用法を提案するため、オープンソースソフトウェア(OSS)として「VIPPOOL clerk」と「VIPPOOL storage」の2つのツールを公開しました。この発表は、初心者からプロフェッショナルまで、誰もが手軽にブロックチェーンシステムを扱えるようになることを目指しています。
VIPPOOL clerk:ブロックチェーンの手軽な操作
「VIPPOOL clerk」は、独自に開発されたサーバサイドアプリケーションです。ブロックチェーンに関する専門知識が無いユーザーでも、直感的にデータの読み書きを行えるのが特長です。このソフトウェアは、Google App Engine(TM)プラットフォーム上で動作し、ブロックチェーンデータを迅速に取得できるため、トランザクション情報や残高情報を効率よく取り扱うことが可能です。
さらに、電子署名作成をクライアントサイドに分離する機能も含まれており、これにより秘密鍵をサーバに送信せずに新たなトランザクションを作成できる仕組みも備えています。特に、モナコイン向けの世界最大規模のマイニングプール「VIPPOOL」での活用が前提となっており、既存のAPIを介して簡単にセットアップができる点も魅力です。
VIPPOOL storage:さらなる簡便さを実現
「VIPPOOL storage」は、「VIPPOOL clerk」の機能をさらに簡単に利用できるように設計されたPython®ライブラリです。数行のコードを書くことで、モナコインのデータ取得や送金、任意データの書き込みが可能になります。この任意データは、ブロックチェーンに記録される情報であり、その特性により現実的には改ざんが困難です。
以下は、実際のコードの例です。
```python
vs = vippool_storage( privKey )
print vs.balance()
```
この例では、指定した秘密鍵に対応するコインアドレスの現在の残高が表示されます。また、送金も次のように簡単に行えます。
```python
vs.send( 'mt5xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx', 1.0, 0.01 )
```
ブロックチェーン上に任意のデータを書き込む場合も、非常にシンプルです。
```python
txid = vs.write( 'ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ', 0.01 )
print vs.read( txid )
```
コードのシンプルさにより、従来の開発プロセスの手間が大幅に削減されます。
今後の展望
VIPPOOLは、これらのツールを用いたPoC(実証実験)の提案や、今後販売予定の秘密鍵管理ハードウェアとの連携を進めていく方針です。ブロックチェーンの利用がより快適になるよう、技術の進化を継続して推進していく意向を示しています。
このように「VIPPOOL clerk」と「VIPPOOL storage」は、ブロックチェーン技術を身近にし、暗号資産の収支計算システムなどの開発を容易にします。オープンソースとして公開されているので、開発者は自由にカスタマイズも可能です。
まとめ
株式会社VIPPOOLが目指すのは、ブロックチェーンを安全に、かつ便利に利用できる社会の構築です。これらのリリースを通じて、モナコインをはじめとする多様なブロックチェーン技術の普及と発展を促進していく考えです。興味を持たれた方は、ぜひ以下のリンクからソフトウェアをチェックしてみてください。
この新たなツール群が、多くの開発者の手助けとなることを期待しています。