パレスチナの若手リーダーたちが広島で平和の未来を探る

パレスチナの若手リーダーが広島を訪問

平和構築を目指すNPO法人アクセプト・インターナショナルは、8月5日から10日の間、パレスチナから14名の若手リーダーを広島に招待しました。この交流は、紛争解決に向けた対話やさまざまな政治的アクターとの意見交換を通じて、彼らの視野を広げることを目的としています。

平和のための新しい視点

これまでのパレスチナ和平の対話といえば、主に年長の政治指導者や成人が中心でした。しかし、今回の試みは、女性や若者という新たな視点を加え、パレスチナ内の分断を乗り越えて団結を目指す意義深いものとなりました。

広島は戦後80年を迎え、原爆投下の歴史的背景を持つ地。参加者にとって、この場所での体験は非常に意義深く、彼らの心に強い印象を与えました。参加者は広島平和記念公園で献花を行い、VR技術を使って原爆の前後の様子を体感した後、平和記念資料館を訪れました。

頭の中に焼き付いた光景

その中で、ある参加者は「私はこの光景をガザで現実として経験した。ただ、復興した広島の街並みに対して、『ガザの未来は私たちの手にかかっている』と実感した」と語りました。彼らは、それぞれが受け取ったメッセージや学びを持ち帰り、ガザの未来をより良くするための決意を新たにしました。

被爆三世との対話

交流会では、被爆三世の方々と直接対話する機会が設けられました。参加者たちは、彼らの家族が受けた影響や希望を持ち続ける姿勢などの実体験を共有され、「自分の立場を相手にどう伝えるか」という新しい視点を得ることができました。彼らの言葉からは、歴史の知識を持って未来を考える重要性が伺えました。

意義深い対話会合

次の日、広島国際会議場で行われた対話会合では、前日の体験を踏まえ、より実践的な議論が行われました。戦後80年の歴史を有効に活用し、パレスチナの未来に想いを馳せることができたことは、参加者たちにとってかけがえのない経験となりました。

このような対話を重ねていく中で、若手リーダーたちが新たな視点や考えを持ち帰り、パレスチナ和平に寄与することを期待しています。