株式会社ペアキャピタルが新たにローンチしたM&A支援プラットフォーム「AMAPE(アメイプ)」は、2024年9月18日に一部の譲受企業向けに限定公開される。このサービスは、M&A支援企業と譲受検討企業を結ぶ初のWebプラットフォームであり、譲受ニーズを持つ企業が市場で必要な情報を効率的に受け取ることができる環境を提供します。
背景
日本においては、後期高齢者となる「団塊世代」の増加に伴い、約3分の1の企業が後継者不足に直面する「2025年問題」が指摘されています。この流れを受けて、事業承継や経営課題解決の手段としてM&Aの選択が増加しています。しかし、M&A支援企業の98.5%がスタッフ数10人未満であるため、業務の遂行に必要な人的資源が十分でないという課題が存在します。また、譲受企業が譲受ニーズをアピールできない現状も、情報の非対称性を生む一因となっています。これにより、特定のM&A支援企業が優位な立場で進める案件が増えています。
AMAPEのビジョンと機能
AMAPEは、すべてのM&A支援企業が譲受ニーズ情報を均等に受け取り、譲渡企業に提案できるよう設計されています。このプラットフォームの提供により、譲渡企業は多くの選択肢から条件に最適な譲渡先を選定することが可能となります。また、悪質な譲受検討企業の情報を共有できる機能も実装されており、トラブルを未然に防ぐことが期待されています。
AMAPEは「Authentic M&A Platform for Everyone」という名の通り、信頼性のあるM&Aプラットフォームを全てのユーザーに向けて提供することを目指しています。中小企業や個人事業主にもM&Aが身近な手段となるよう、情報の透明性を確保し、各企業が効率的に成約に至るためのサポートを行います。
主な機能
AMAPEの特徴には、譲受検討企業の情報を一元化し、リアルタイムで可視化する機能、AIを活用した高度なマッチング機能、自動化された書類作成機能、直感的に使えるダッシュボードなどが含まれています。これらの機能により、M&Aプロセスが効率化され、成約率が向上することが期待されます。
サービスは2024年9月18日から月額5万円で利用でき、追加の成功報酬は発生しません。AMAPEは、M&A支援企業間の情報連携を強化し、中小企業のM&Aインフラとしての役割を果たすことを期待されています。
ペアキャピタルについて
ペアキャピタルは、事業再生や後継者不足などの経営課題解決においてM&Aを積極的に推進しており、クライアントへのフルサポート体制を整えています。同社は、今後もAMAPEを通じて、M&Aが持つ可能性を広げ、企業の成長を支援し続けることを目指します。
2024年10月以降は、M&A支援企業の登録を受け付け、2024年12月には本格的なローンチを予定しています。今後も機能の拡充や登録企業の増加を目指し、M&A業界全体の信頼性向上に貢献していく方針です。