2024年11月1日から3日の間、広島県福山市で「第22回日本通所ケア研究大会」が開催されます。この大会は、介護業界が直面する様々な課題に対する解決策を模索し、今後の介護保険サービスの展望を考える貴重な場となります。
主催は日本通所ケア研究会で、代表者は株式会社QOLサービスの妹尾弘幸氏。介護報酬の改定や人手不足の深刻化など、厳しい現状が続く中、多くの介護事業者が参加し、未来の介護に向けた知見を共有します。
大会のテーマは「通所系サービスのこれからを考える〜岐路に立つ介護保険サービス〜」。特に2024年度の介護報酬改定は、診療報酬や障害福祉サービス等の改定と同時に実施されたものですが、その内容は厳しいものでした。実質的には赤字運営が続き、特に介護事業所の経営が圧迫されています。
日本通所ケア研究会は、参加者がこれらの課題に対してどのように対処すべきかを考える機会を提供します。
開催概要
- - 日時: 2024年11月1日(金)〜3日(日)
- - 場所: 広島県民文化センターふくやま
- - 参加予定者数: 約1,000名
- - 参加費用: 一般20,000円、月刊デイ年間購読者16,500円
また、大会は市民公開講座や認知症ケアに関するセミナー、実技分科会など、さまざまなプログラムが予定されています。認知症ケア専門士単位の取得も可能で、参加者にとって学びの多いイベントです。
大会では、今後介護職員の数が不足することが予想されるため、どのように人材を確保し、定着させていくかが焦点となります。「黒字運営の維持」「離職防止」「採用促進」の3つが重要なポイントとして挙げられます。これらを実践することで、事業所を運営するための基盤を築くことが求められています。
主なプログラム
- - 市民公開講座: 認知症の人への理解を深める内容
- - 認知症ケアセミナー: 地域での支援方法を考えるセミナー
- - 実技分科会: 五感を用いたコミュニケーション法や介護技術を実践的に学ぶ
特に、変化する介護環境の中で生き残るための戦略や、加算算定の工夫を学べるシンポジウムも用意されており、参加者同士の情報交換も奨励されています。実際に成功事例を共有し、全国各地の取り組みを理解することができ、実務に直結する内容となっています。
最新の知識を得るチャンスとして、多くの介護事業者がこの大会に参加し、自身の事業運営に役立てることが期待されています。参加申し込みは公式ホームページから可能です。介護業界に身を置く方々にとって、参加しない手はありません。未来の介護を共に考え、支え合うため、ぜひ多くの方の参加をお待ちしております。