ヤングケアラー調査実施
2025-11-26 10:05:03
交通遺児育英会がヤングケアラーの実態調査を実施し新たな支援策を検討
交通遺児育英会によるヤングケアラー調査
公益財団法人交通遺児育英会は、今年もヤングケアラーに対する実態調査を行った。この調査は、昨年に続いて実施され、奨学生の生活実態や将来の支援策を検討するための重要な情報源となる。今回は743名の奨学生のうち467名が回答し、回答率は62.9%に達した。
実施概要
調査は2025年6月27日から7月25日までの期間に行われ、Webと記入式調査の併用で実施された。また、調査の実施にあたっては、外部の専門家による監修を得ており、保護者には調査の趣旨を伝えるための手紙が事前に送付されている。
調査結果
調査の結果、ヤングケアラーとして家族の世話をしている人は奨学生全体の12.4%であり、高校生では12.0%、大学・短大生以上では12.8%という高い割合が示された。具体的な世話の内容としては、44.8%が「家事」、34.5%が「外出の付き添い」、31.0%が「見守り」と回答した。
お世話の開始時期については、43.1%が「7歳~12歳(小学生)」から始めており、長期にわたって世話をしているケースが多いことが伺えた。特に「5~9年」続けているという回答が43.1%に達した。
ヤングケアラーの健康状態
精神的健康に関して、調査に参加した高校生の10.0%、大学・短大生以上の23.7%が「精神的にきつい」と感じていると報告した。また、「時間的に余裕がない」との回答も高校生で10.0%、大学・短大生以上で18.4%に達している。
さらに、相談の経験については、高校生の50.0%、大学・短大生以上の63.2%が「相談したことがない」と回答した。その理由としては、「誰かに相談するほどの悩みではない」という回答が多く見られ、特に高校生では70.0%がこの理由を挙げた。
支援を求める声
高校生の支援要望としては、「修学への特別支援金」が25.0%、「家庭へのさらなる経済的支援」が20.0%と多く、大学・短大生以上でも「家庭へのさらなる経済的支援」が26.3%と高い割合を示した。また、「自由に使える時間が欲しい」という声も高校生の20.0%から上がっている。
自分がヤングケアラーに「あてはまる」と回答した奨学生は36.2%であり、認識不足や理解不足も浮き彫りとなった。
認知度の向上
全体の認知度については、「聞いたことがあり内容も知っている」とする回答が61.9%に達し、前回調査よりも向上していることが分かった。 これは、交通遺児育英会による啓発活動が多少なりとも効果を見せていることを示唆している。
今後の取り組みと展望
交通遺児育英会では、取得したデータをもとにさらなる支援策を検討していく予定であり、ヤングケアラー対策検討プロジェクトも立ち上げられている。奨学生への面談を通じて、ニーズをより正確に把握し、適切なサポートを迅速に行うことを目指している。今後も継続的に実施されるこの調査によって、より多くのヤングケアラーが支援を受けられることが期待される。
会社情報
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交通遺児育英会
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