2040年に向けた地域医療を支える病院の条件とは
株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン(GHC)が、「2040年に向けて地域を守れる病院」をテーマにした連載企画を開始しました。この企画は、急速な高齢化が進む日本において、医療提供体制の持続可能性が問われる未来に向けて、病院がどのように機能するべきかを考察するものです。
この連載の初回では、全国自治体病院協議会の会長である望月泉氏とのインタビューが行われました。望月氏は、1978年に東北大学医学部を卒業後、長年にわたって岩手県の医療現場で活躍してきました。2012年からは岩手県立中央病院の病院長として、地域医療のカギを握る重要な役割を担っています。さらに、様々な地域医療の構想や取り組みのアドバイザーとしても活動しており、2040年に向けたビジョンを持つリーダーの一人です。
世界一の超高齢化社会である日本では、医療提供体制の持続が重要な課題です。そのためには、地域医療構想に基づい医療機関の機能分化や連携を進め、持続可能な医療体制を構築することが求められます。これまでの地域医療構想の進捗は遅れており、次のゴールとして2040年に新たな構想が掲げられています。これは、今後の医療ニーズの変化に柔軟に対応しながら、地域住民に必要な医療を提供するための重要なステップです。
望月氏は、特に自治体病院が抱える現状についても話しました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、自治体病院は経営の回復が難しい状況にあり、何に困っているのか、どのようにして立ち直るべきかを真剣に考えなければなりません。このような危機的な状況の中で、地域を守るための医療機関の役割が一層強調されています。
GHCでは、今後もこの連載を通じ、様々なリーダーたちへのインタビューを行い、地域医療を支えるために必要な条件や取り組みを探求していきます。地域医療構想に関心がある方や医療現場に携わる方々にとって、有益な情報を提供することがこの連載の目的です。
また、GHCのホームページでは、インタビューの内容をテキスト形式で掲載するだけでなく、動画でも公開しています。興味のある方は、ぜひアクセスしてみてください。地域医療の未来を見据える上で、重要な議論が展開されることが期待されます。
GHCのご紹介
株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン(GHC)は、医療専門職やヘルスケア企業出身者、IT専門家などさまざまな分野の専門家から成る経営コンサルティング会社です。急速な高齢化による社会保障財政の破たんが懸念される日本において、「質の高い医療を最適なコストで」という理念を基に、医療マネジメント手法を日本に持ち込んだ先駆者でもあります。このような背景の中で、今後の地域医療の在り方について考えることは非常に重要です。