ExabeamとLogRhythmが合併し、新たなサイバーセキュリティの時代へ
2024年7月17日、米国コロラド州ブルームフィールドとカリフォルニア州フォスターシティにて、サイバーセキュリティのリーディングブランドExabeam(エクサビーム)とLogRhythm(ログリズム)が合併を完了したことを発表しました。この合併は、両社の技術的優位性を統合することにより、サイバーセキュリティ市場における新たなスタンダードを確立することを目的としています。
合併後の新企業は、Exabeamという名称を用い、LogRhythmの豊かなブランドの伝統を受け継ぎつつ新たなビジュアルアイデンティティを創出する計画です。この新たな企業体は、信頼性の高い情報をもとにサイバーセキュリティ支援を行い、セキュリティアナリストやエンジニア、CISOに必要なツールやガイダンスを提供します。
Exabeamは、AI駆動型の「Exabeam Security Operations Platform」を展開し、オンプレミスでLogRhythmのSIEMを使用する顧客に対しても新たな価値を提供します。このプラットフォームにより、高度な資格情報ベースの攻撃に立ち向かうための強力な分析が可能となります。これまでの戦略を踏まえ、AIによる自動化を進めつつ、セキュリティ運用の効率化、脅威の検知や対処のスピードが大幅に向上することが期待されています。
新組織のCEOにはChristopher O’Malleyが就任し、今後の戦略的方向性を牽引していくこととなります。O’Malleyはこの合併について、「私たちはサイバーセキュリティの革命的な変化の潮流にいる。Exabeamの先進AI技術とLogRhythmの優れたデータ整合性を融合することで、類似のない新たな標準を築いていく」と語りました。
また、LogRhythmの顧客に対しては、Exabeamの独自の技術を活用することで、セキュリティ運用の質を飛躍的に向上させる見通しです。企業はAI駆動のソリューションに移行することで、セキュリティ関連の課題に対する解決策を積極的に提示していく予定です。
両社の合併に関して、業界の専門家や顧客からも高い期待が寄せられています。Dayforce社のCISO、Colin Anderson氏は、「Exabeamの革新的な技術により、協力関係がさらに強化された。この合併によって、製品ロードマップの加速やサービス機能の向上が期待されます」とコメントしています。BECUのサイバープラットフォームセキュリティディレクター、Jamie Schademan氏も「Exabeamのソリューションから得られる可視性に非常に満足しており、今後の新たな展開にも期待しています」と述べています。
合併の背後には、Thoma BravoのパートナーであるChip Virnigの言葉にもあるように、さらに進化し続けるサイバー脅威から組織を守るための包括的なソリューション提供があると信じられています。この合併は、顧客に対する価値提案を強化し、サイバーセキュリティ市場におけるイノベーションの推進力となるでしょう。
合併の全貌や今後の展開については、ExabeamのCEOであるChristopher O’Malleyのブログにて詳しく紹介されています。これからのサイバーセキュリティの未来がどのように変わっていくのか、業界全体が注目しています。
企業情報
- - LogRhythm: 信頼性の高い情報を提供し、サイバー脅威から組織を防衛することに特化した企業。
- - Exabeam: AI駆動のセキュリティ運用を通じて、最新の脅威に対応するソリューションを提供するリーダー。