CO2でタイル開発
2024-12-04 10:27:35

アサヒ飲料と日本エムテクスが再利用CO2で新タイル開発

アサヒ飲料と日本エムテクスが共同で開発した革新的なタイル



最近、アサヒ飲料株式会社と日本エムテクス株式会社が共同で開発した内装用タイル「二酸化タイル」が、環境に優しい技術として注目されています。これは、CO2吸収材を主成分とした無焼成のタイルであり、CO2資源循環の促進を目指す初の国内取り組みです。

CO2を資源として活用する取り組み


この新しいタイルの製造には、アサヒ飲料が運営する「CO2を食べる自販機」で回収したCO2が活用されています。この自販機は、設置場所でCO2を吸収し、それを原料として再利用するという画期的なシステム。吸収されたCO2は、内装用タイルだけでなく、さまざまな工業材料としても利用される予定です。

具体的には、CO2を固定化するため、アスファルトやコンクリートに配合したり、海中での藻場造成に利用する計画が進められています。このように、CO2を循環させることで、環境保護に寄与しつつ新たな価値を生み出すことを目指しています。

二酸化タイルとは


「二酸化タイル」の製造プロセスは、CO2吸収材と高炉スラグを主要原料とし、これらを水と混ぜ合わせ、圧縮して硬化させる形式を取ります。この工程では、一般的なセラミックタイルに必要とされる高温の焼成が不要であり、その結果としてCO2の排出量を大幅に削減することが可能です。無焼成のタイルは、2025年4月からハウスメーカーやデベロッパー向けに販売開始予定です。

環境への影響と未来への取り組み


アサヒ飲料は、今回の取り組みを通じて、資源循環型社会の実現に向けてのさらなる最適化を目指しています。2024年11月末までに、関東・関西エリア中心に約350台の「CO2を食べる自販機」を設置する計画です。これにより、稼働電力由来のCO2排出量を最大20%吸収できる見込みで、これはスギの木約20本に相当する年間吸収量です。

持続可能な社会の実現に向けて


アサヒグループは、事業を通じた持続可能な社会への貢献という理念を掲げています。「アサヒカーボンゼロ」という目標のもと、2040年までにCO2排出量をネットゼロにすることを目指しており、今回のタイルの開発もその一環です。サステナビリティの方針に沿った取り組みが進められ、将来的には100年先の地球環境を見据えた活動が続いていくでしょう。

このように、アサヒ飲料と日本エムテクスが共に手掛ける「二酸化タイル」は、ただの内装用タイルと言うに留まらず、未来の環境を守るための新しい資源活用のスタートを切った取り組みなのです。


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会社情報

会社名
アサヒ飲料株式会社
住所
東京都墨田区吾妻橋1-23-1アサヒグループ本社ビル
電話番号
03-5608-5331

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