エプソンの新しい取り組み:リファービッシュモデル『LX-10000R』とインク容器循環プログラム
エプソン販売株式会社が新たに発表したリファービッシュモデル『LX-10000R』は、「エプソンのスマートチャージ」の初の認定整備済み製品です。これに伴い、同時に開始されるインク容器循環プログラムも併せて注目されています。これらの取り組みは、環境保護を重視した持続可能な社会の実現に向けて、エプソンが果たす重要な役割を示しています。
高速印刷と低消費電力を両立
『LX-10000R』は、2017年に登場した「エプソンのスマートチャージ」シリーズに属する製品です。このシリーズは、高速印刷を実現しつつ、消費電力を抑えられる点が特徴です。具体的には、最大100枚/分の印刷速度を実現しながら、独自のHeat-Free Technologyによってエネルギー効率を向上させています。これにより、オフィスや教育、医療など、さまざまな業界で効率的な業務運営が可能となります。
リファービッシュ品でのCO₂削減
リファービッシュモデルは、顧客から回収した複合機を自社の工場で整備し、新品同様の品質を提供するものです。この取り組みは、環境負荷を最小限に抑え、新品を製造する際に生じるCO₂排出量を減少させることに寄与します。また、再利用可能な部品を使用することで、地下資源の消費も削減されるのです。エプソンは、厳格なメンテナンスプロセスを経て、高品質な印刷を保証しています。
インク容器循環プログラムの開始
さらに興味深いのが、インク容器循環プログラムの開始です。このプログラムは、使用済みインクカートリッジの回収と再利用を目指し、強化されたサステナブルなビジネスモデルとして位置付けられています。2023年10月に開始された大判プリンター向けのプログラムが、「エプソンのスマートチャージ」シリーズにも適用され、使用後のカートリッジをエプソンが収集。選別された部品は、再生商品の製造に利用されることで、新たな地下資源の使用を抑えることができます。
eco負荷を軽減するプリンター
エプソンのHeat-Free Technologyは、環境への影響を考慮しています。この技術は、インクを熱を使わずに吐出するため、プリンター自体の構造がシンプルで、低消費電力を実現。ファーストプリントが速く、メンテナンスの必要性も少ないため、業務効率も向上します。また、この技術により、エネルギーコストの削減が可能になり、持続的な運用が行えます。
まとめ
『LX-10000R』の発売とインク容器循環プログラムの開始は、エプソンが目指す環境への配慮が反映された結果です。今後もエプソンは、リファービッシュ品や他のモデルへのプログラム展開を続け、持続可能な未来を構築するための取り組みを進めていく方針です。これらの取り組みは、業界全体においても大きな影響をもたらすことが期待されています。