被災地支援の新たな形
2011年の東日本大震災以降、福島県猪苗代町では、被災地の子供たちの笑顔を取り戻すための取り組みが行われています。その一環として、猪苗代町観光協会と一般社団法人エールジャパンの協力のもと、2011年8月に「福島こども花火大会」が開催されました。この花火大会は、全国から集まった寄付金を活用し、避難生活を送る子供たちのためににぎやかなイベントとすることを目的としています。
当日は、サマーキャンプで楽しい活動を行った後、夜には美しい花火が打ち上げられ、参加者たちの心に笑顔をもたらしました。さらに、観光庁前長官の溝畑宏氏も参加し、地域住民や避難している子供たちと共に特別な一日を過ごしました。
花火大会の結果、会場に集まった多くの寄付金が予想を超え、余剰金として約300万円が発生しました。この剰余金は、開催時に事前に決定していた通り、被災地である宮城県南三陸町と岩手県大槌町の支援に利用されることとなりました。この動きは、震災後初めての「被災地から被災地へ寄付」という形で展開され、全国の子供たちの善意が、新たな笑顔を生み出しています。
2012年6月18日、南三陸町役場において、佐藤仁町長に対して寄付目録が手渡され、大槌町役場では7月4日に碇川豊町長に目録が贈呈されることとなりました。これにより、両自治体の学童施設への支援が実現し、さらにがんばる仲間たちに向けたサポートが展開されます。
この寄付金の送付は、単に物理的な金銭のやり取りではなく、福島の子供たちから南三陸や大槌町の子供たちへの、心のこもったメッセージでもあります。「笑顔のリレー」とも表現されるこの活動は、今後も地域の絆を深め、復興を後押しする重要な要素となります。
エールジャパンとNPO法人バタフライエフェクトは、これからも様々な支援活動に取り組んでいく予定です。特に、南三陸町の復興には長い時間がかかると考えられていますが、都合の良いときにボランティアとして参加することができます。募集中のボランティアは、被災地の復興に力を貸してくれる方々を求めています。
興味のある方は、以下の問い合わせ先までご連絡ください。また、今回の寄付に関する詳しい情報も、関係先までお気軽にお問い合わせをどうぞ。
お問い合わせ先
NPO法人バタフライ・エフェクト
電話: 03-6424-7711
ウェブ:
バタフライエフェクト
一般社団法人エールジャパン
広報担当: 齋藤和也
電話: 03-5718-3656
ウェブ:
エールジャパン
震災を経ても笑顔をつなぎ続けるこの活動が、今後どのように広がり、被災地の未来に貢献していくのか、大いに期待が寄せられています。地域の支援や人々の温かい思いが、さらなる復興へとつながることでしょう。