スポGOMI甲子園2024・石川県大会の開催
2024年8月17日、石川県金沢市にあるいしかわ四高記念公園で『スポGOMI甲子園2024・石川県大会』が行われました。このイベントは、環境問題への関心を高めることを目的とし、一般社団法人ソーシャルスポーツファウンデーションが主催しています。15歳から18歳までの高校生たちが、3人1組のチームを結成し、総勢19チーム54名が参加しました。
高校生たちの熱戦
制限時間60分の中で、参加者たちは香林坊や片町など金沢の繁華街を巡り、ごみを拾う競争に挑みました。高校生たちには、過去の先輩たちから受け継いだ独自の方法論や戦略があり、それを駆使しながらごみを収集しました。特に目を引いたのは、連覇を果たしてきた小松大谷高校。彼らは、これまでの経験を活かし、全力でごみ拾いに臨みました。
結果、優勝は「チーム大谷3B」と名付けられた小松大谷高校の3年生チームが獲得しました。彼らが集めたごみの総重量は6.13kgに達し、他のチームを大きく引き離しました。特に印象的だったのは、コインパーキングで収集された燃えないごみで、その量が2.07kgにも達する驚異の成果でした。
環境意識の向上
大会を通じて、集められたごみの総量も29kgに上り、参加者たちは環境問題に対する意識を高める貴重な体験を得たといえるでしょう。特に、香林坊や片町は多くの飲食店が立ち並び、賑わうエリアであり、お盆期間中には多くの人々が集まったため、ポイ捨てごみが目立ちました。自動販売機周りや街の路上には、ペットボトルやタバコの吸い殻などが見られ、環境への影響が懸念されます。
スポGOMI甲子園を通じたごみ回収の取り組みは、小さいながらも重要な活動であり、参加者が主体的に環境問題に関心を持ち、その行動を変えることで、大きな変化の一端を担うことが期待されています。
優勝チームの意気込み
「金沢の街中には意外と多くのごみがあることに驚きました」という優勝チームのコメントは、彼らが普段気に留めない街の様子を新たに発見した証です。全国大会では、石川県を代表してさらなる栄光を目指すと意気込む彼らの姿が印象的でした。
海洋ごみへの取り組み
このイベントは、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環に位置づけられ、全国的に広がる海洋ごみ問題に対する国民一人一人の意識向上が求められているのです。海洋環境の保全活動は、個々の小さな行動から始まることが重要で、こうしたイベントを通じて、次世代の若者たちが積極的に活動することが期待されています。
一般社団法人ソーシャルスポーツファウンデーションが主催するスポGOMI甲子園は、その活動を通じて意識を浸透させ、未来の海を守るための第一歩を踏み出す場となっています。