モデルナの新型コロナワクチン「mNEXSPIKE®」がFDAから承認を獲得
モデルナのmNEXSPIKE®、FDA承認の新型コロナワクチン
モデルナ社が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する新しいワクチン「mNEXSPIKE®(mRNA-1283)」の製造販売が米国食品医薬品局(FDA)から承認されました。このニュースは2025年5月31日に発表され、モデルナにとっては3つ目のFDA承認製品となります。
ワクチンの対象
このmNEXSPIKE®は、特に65歳以上の成人と米国疾病予防管理センター(CDC)が定める基礎疾患を持つ12〜64歳の方を対象にしています。これにより、多くの高リスク群がこの新しいワクチンの恩恵を受けることになります。
有効性と安全性
モデルナのCEOであるステファン・バンセル氏は、「mNEXSPIKE®は、COVID-19による重症化リスクが高い方々を守るための新たな手段」と述べ、ワクチンの重要性を強調しています。ワクチンの承認は、第3相臨床試験の成果に基づいており、この試験には約11,400人が参加しました。試験の主な目的はmNEXSPIKE®の有効性をあらたに確認することでした。
ここで注目されるのは、mNEXSPIKE®の相対的ワクチン有効性が、モデルナの以前のワクチン「mRNA-1273(Spikevax®)」と比較して9.3%高い結果を示したことです。さらに、655歳以上の成人においては、13.5%の相対的有効性が確認されています。この結果は、安全性のプロファイルにおいてもmRNA-1273と同等であり、副反応も注射部位の痛みや倦怠感、頭痛といった一般的な症状に留まります。
今後の供給計画
モデルナは、2025~2026年の呼吸器ウイルスシーズンに向け、mNEXSPIKE®をSPIKEVAX®やRSウイルスワクチン「mRESVIA®」と共に米国内の対象者に供給する計画をしています。これにより、さらなる公衆衛生への貢献を目指しています。
モデルナについて
モデルナはmRNA医薬品の分野で革新を追求する企業であり、10年以上にわたって疾患の治療と予防に関わってきました。特に感染症や免疫腫瘍学、希少疾患、自己免疫疾患に対する新薬やワクチンの開発に注力しており、その中でも新型コロナワクチンの開発は特筆すべき成功例です。モデルナのmRNAプラットフォームは、これからも多くの健康問題に挑んでいくことでしょう。
モデルナの詳細や最新情報は、公式サイトmodernatx.comをチェックしてください。ソーシャルメディアではX(旧Twitter)、Facebook、Instagram、YouTube、LinkedInでのフォローをお忘れなく。
会社情報
- 会社名
-
Moderna, Inc.
- 住所
- 200 Technology Square CambridgeMassachusetts
- 電話番号
-
617-714-6500