2026年卒の就職事情
2025-04-15 11:25:48

2026年卒業予定大学生の就職活動意向調査が示した最新の動向

株式会社マイナビが実施した「2026年卒大学生キャリア意向調査」の結果が発表されました。この調査は、2026年に卒業予定の全国の大学生と大学院生を対象に行われたもので、就職活動や進路決定に関する状況が明らかになりました。調査期間は2025年3月25日から31日までの間で、有効回答数は1,971名で構成されています。

内々定保有率の上昇


調査結果によると、26年卒学生の3月末時点での内々定保有率は54.6%に達し、前年同期比で7.2ポイントの増加を示しています。これは、学生たちが早期に内々定を得る動きが強まっていることを示唆しています。しかし、内々定を持ちながらも就職活動を続ける学生の割合は29.7%で1.7ポイントの増加に留まっています。このことから、内々定を得たものの、不安から活動を続ける傾向が顕著であると考えられます。

特に、文系学生の活動継続率は84.6%と比較的高い一方、理系学生は60.1%と大幅に減少しており、理系の学生が抱える将来への期待と現実とのギャップが垣間見えます。

インターンシップの参加状況


また、内々定を得た企業のインターンシップや仕事体験に参加した学生は76.8%にのぼります。その中で最も多い参加時期は夏休みの8月で、参加日数は平均3.4日となっています。これにより、多くの学生が内々定を持つ企業に対する関心を高めていることが示されました。特に理系学生は、5日以上のプログラムに参加した割合が36.3%に達し、積極的に企業の実務に触れる姿勢が見られます。

中小企業への関心の高まり


調査では、23.4%の学生が中小企業を中心に活動していると回答し、前年比で4.3ポイントの増加を記録しています。特に、企業選びのポイントとして「給与や賞与」を重視する学生が39.2%に達し、前年から6.9ポイントの増加を示しました。これは、中小企業が初任給を引き上げていることが影響していると考えられます。

今後の展望


マイナビの調査担当者は、「内々定保有率が5割を超えたが、就職活動を続ける学生も多い」とし、内々定率だけでなく活動継続率を重視する必要性を指摘しています。また、6年卒の就職市場が例年に比べて売り手側である中、小企業への関心が高まっていることに注目し、今後も中小企業が魅力的に映る可能性があることを示唆しています。

このように、内々定保有の状況やインターンシップ参加、企業選びの動向は、今後の採用活動や学生のキャリア形成に大きな影響を及ぼすと言えるでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社マイナビ
住所
東京都千代田区一ツ橋1丁目一番一号パレスサイドビル
電話番号
03-6267-4155

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