LINEで高齢者支援
2024-09-02 13:15:09

高齢者の健康促進を支えるLINE対話型サポートの研究発表

高齢者の健康促進を支えるLINE対話型サポートの研究発表



最近の研究では、高齢者の健康維持活動が重要視されています。株式会社WizWeの習慣化研究所が行った調査は、その方策の一環として注目されています。この研究は、日本社会心理学会第65回大会において発表され、高齢者のスロージョギング活動に対する新たな支援手法を提案しました。

研究の背景

高齢者にとって、定期的な運動は健康維持や生活の質を向上させる重要な要素です。厚生労働省が推進する「健康日本21」では、特に運動習慣形成の必要性が強調されています。特にスロージョギングは、有酸素運動の利点と筋力トレーニングの効果を併せ持つため、多くの高齢者に適した運動法とされています。日本スロージョギング協会は、これを広めるための取り組みを行っています。これまでの研究でも、高齢者に対するスマートフォンを活用した支援がある程度の成果を上げていることが報告されています。

研究の目的と方法

WizWe習慣化研究所の丹野宏昭 Ph.D.は、LINEを使った対話型支援が高齢者のスロージョギング習慣化に及ぼす影響を調査しました。具体的には、2023年11月から2024年2月の約3ヶ月間にわたり、高齢者を対象としたプログラムにおいて、参加者に対し定期的なサポートを提供しました。

70歳以上の男女38名が参加し、LINEを使った日々のコミュニケーションを通じて、運動習慣の定着を図りました。参加者には週に一度のスロージョギング実施と、その記録をLINEで行うことが求められました。このサポートには、サポーターからの効果的なメッセージが含まれ、習慣化のコツや運動に関するQ&Aも行われました。

研究の結果

研究の結果、スロージョギングを週に1回以上実施した参加者は73%、体重3%減の目標を達成した参加者は44%という成果が得られました。特に、サポーターとのLINEでのメッセージのやりとりがあった参加者では、記録率と体重減達成率ともに高い数値を示しました。

このことから、定期的なメッセージ送信が参加者の運動習慣への関与度を高めたことが示唆されます。サポーターとのコミュニケーションが、成功につながる重要な要素であることが明らかになったのです。

結論と今後の展望

今回の研究は、スマートフォンを利用した対話型伴走サポートが高齢者の運動習慣形成に効果的であることを強く示しています。今後は、この成果を基に、より多くの高齢者が運動を取り入れられるよう、様々な手法の開発が期待されています。高齢者の健康寿命を延ばすための新たな支援策として、LINEを利用した対話型サポートが注目されることでしょう。

会社情報

株式会社WizWeは、習慣化プラットフォーム「Smart Habit」を運営し、社会心理学の知見を活かして習慣形成の支援を行っています。今後も高齢者に向けたサービスの拡充を進めていくことが期待されています。

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会社情報

会社名
株式会社WizWe
住所
東京都港区虎ノ門二丁目2番1号 住友不動産虎ノ門タワー5階
電話番号
03-6426-5110

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