軽やかさが魅力のチェア「LEGGERA」を復刻したセイアローズ

椅子「LEGGERA」の復刻

株式会社セイアローズが手がける椅子「LEGGERA」が、デザイナーのマリオ・カバスと北イタリアの椅子工場の協力を得て復刻され、2024年9月11日に発売されることが発表されました。この椅子は、イタリア語で「軽い」という意味を持つこの名を冠しており、その軽やかさが最大の特徴です。

「LEGGERA」は、約2kgという驚くべき軽さを実現しており、特にウッドシートタイプではその特性が顕著です。この軽量さは、イタリアの強度試験基準機関の設立に携わったマリオ・カバスだからこそ可能にした、木の持てる力を最大限に引き出したデザインに起因します。

LEGGERAの歴史と背景

「LEGGERA」は2008年前後まで北イタリアで製造されていましたが、製造元の工場が廃業したことで市場から姿を消してしまいました。その後、コアなファンに支えられるも、機会に恵まれずにいました。この度、マリオ・カバスの協力を得て北イタリアのウーディネで再び作られることとなりました。

軽やかで堅固なデザイン

「LEGGERA」の設計には、建築学からインスピレーションを得た特徴も見受けられます。クロスしたデザインが印象的で、堅固さと軽さという相反する要素が見事に組み合わされています。このため、コントラクトユースにも十分耐えうる強度を誇ります。

マリオ・カバスは、1957年にジオ・ポンティによって創られたアームレスチェア「スーパーレジェーラ」に敬意を込めて、この名前を選んだそうです。これにより、イタリアの家具デザインの伝統と先進性が絶妙に調和しています。

バリエーションの豊富さ

「LEGGERA」は、アームチェアとしてはコンパクトで、限られたスペースにも収まりやすいデザインです。ウッドシートタイプと張り込みタイプの2種類があり、 fabric 配置の変化で異なるシーンにマッチします。さらに、オプションで選べるフレームカラーはナチュラル、ブラウン、ブラックが揃い、ブラックフレームのバリエーションも加わっています。これにより、個々の好みやインテリアに合わせた選択が可能です。

ミニマルな美しさ

LEGGERAは、上部と下部にU字型の曲木を使用しており、ラミネートによる曲がり加工により、一般的な無垢材の使用を最小限に抑えています。タイムレスなデザインが魅力で、構成部品も最小限となるよう配慮されています。脚先には樹脂カバーが設けられ、床を傷つけたくない方にも安心して使用できる工夫がされています。