中高生が食育の先生に!えび解剖出前授業で海の大切さを学ぶ新プロジェクト始動
一般社団法人日本海老協会は、中高生が食育の先生となり、幼稚園・保育園児にえび解剖を通して食の大切さや海洋環境保護を学ぶ新プロジェクト「中高生が「食育の先生」に!えび解剖出前授業」を開始する。
このプロジェクトは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環として実施される。
園児と中高生が交流し、楽しみながら海の命の大切さを学ぶ
日本海老協会では、2021年から毎年「えび丸ごと夢の料理コンテスト」を開催している。幼稚園・保育園児から高校生までを対象に、えびの解剖を通して水産物への理解を深めてもらう企画だ。解剖後は、えびを丸ごと使った料理のレシピを考え、コンテストを開催。優秀作品は一流レストランのシェフが製作したり、イベントで販売されたり、商品パッケージに使われたりするなど、子供たちの発想が形になる機会を提供してきた。
今回のプロジェクトでは、これまで水産業の専門家が動画で教えていた解剖方法を、世代の近い中高生が直接指導することで、園児にとってより身近で楽しい学びの機会になると考えている。また、中高生にとっても、園児に教えることで、水産物への理解がより深まると期待されている。
環境に配慮して育てられた国産エビ「幸えび」を使用
プロジェクトで使用されるエビは、環境配慮型養殖で育てられた国産エビ「幸えび」。東南アジアなどではマングローブ林を伐採してエビ養殖が行われている現状に対し、「幸えび」は、外部環境に影響を与えない陸上の管理・制御された養殖プールで育成されている。抗生物質・保存剤・保水剤を一切使用していないため、安心安全に食べられるのも特徴だ。
中学校・高等学校の募集開始!
日本海老協会では、このプロジェクトの趣旨に賛同し、幼稚園・保育園児に出前授業を企画・実施していただける中学校・高等学校を募集している。えびは協会から無償提供され、解剖方法については動画で学ぶことができる。教材も協会から配布されるため、準備は万端だ。
出前授業を実施する幼稚園・保育園・小学校については、普段から交流のある近隣の園に声がけ、同意を得た上でお申込みが必要となる。
プロジェクト参加方法
1. 日本海老協会の受注ページ「ABSEA」から申し込む
2. えびが届いたら、動画を見ながら解剖について学び、出前授業を企画する
3. 幼稚園・保育園・小学校で出前授業を実施し、えびを丸ごと使う料理のレシピを一緒に考える
4. 出前授業中の写真を撮影し、報告書と合わせてメールで送付
※ 今回は10校限定の募集となる。
※ 出前授業の実施内容に関しては、11月2日(土)3日(日)に新宿御苑で開催されるイベントで紹介予定。
海を未来へつなぐ「海と日本プロジェクト」
このプロジェクトは、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として実施されている。海は、日本人の暮らしを支え、心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる存在だ。しかし、環境悪化などの課題も存在する。このプロジェクトは、子どもたちをはじめ、多くの人に海の現状を「自分ごと」として捉え、海を未来へ引き継ぐアクションを起こすことを目指している。
中高生が食育の先生となり、園児にえびの解剖を通して食の大切さや海洋環境保護を伝えるこのプロジェクト。未来を担う子どもたちの食育と海の未来を守るために、ぜひ参加してみてはいかがだろうか。