里山の未来を築く稲城市の取り組み
東京都稲城市で行われている「いなぎめぐみの里山」が、2024年度に創設されたTokyo-NbSアクションアワードで中小規模法人部門の優秀賞を受賞しました。この賞は、東京都が自然と共に未来をつくるための優れた活動を表彰するもので、52団体が参加した中から4団体が受賞しています。
「いなぎめぐみの里山」は、稲城市の約2.5haの土地を活用し、自然体験や地域コミュニティの形成を促進しています。その活動の中心には、地域住民や利用者との協働があり、多様な主体が一体となって里山の維持に取り組んでいます。
賞を受けた表彰式では、生活協同組合パルシステム東京の理事長・西村陽子氏が、東京都の栗岡祥一副知事から記念品を受け取りました。栗岡副知事は、地域活性化と社会課題の解決に向けたさまざまな活動に対して高く評価し、西村理事長も今後の取り組みに意欲を示しました。
自然体験を通した地域貢献
「いなぎめぐみの里山」は、2004年に宅地開発の影響で放置されていた山林を利用し、農業や竹の整備などの体験ができる交流の場を設けました。2017年に組織が土地を取得し、自然環境保全地域に指定されることで、より多くの人々に利用されるようになりました。
最近では、株式会社nuucotoと提携し、里山での様々なイベントを企画し、名前も新たに地域住民との交流を深めています。2024年度には68回のイベントが開催され、2,476人が参加するなど、里山は地域の重要な交流の場となっています。
環境課題に取り組む新体制の芽生え
2023年には新たに環境面の課題に対処するタスクが設立され、専門家や NPO と連携した森づくりが進められました。特に、里山内の孟宗竹の管理や広葉樹の再生に向けた作業が行われており、地域の担い手を育てる取り組みも強化されています。
地域住民や職員がボランティアとして参加し、里山のサステナビリティを高めるための活動が展開されています。
自然との共生を目指す未来
パルシステム東京は、今後も地域住民や多様な組織との連携を深め、自然の力を活用した課題解決に向けた取り組みを進めていく方針です。里山活動は、ただの自然体験に留まらず、地域のコミュニティ形成や環境保全に向けた重要な要素となっています。
これからの「いなぎめぐみの里山」の活動に注目が集まります。