全国みかん選手権で熊本の味が絶賛!
2024年12月4日に行われた『第4回 全国みかん選手権』で、熊本県熊本市の(株)宮本果樹園が、その名も『肥のあすか』で最高金賞を手にしました。この報告は、全国から集まった28品のみかんの中で、野菜ソムリエによる厳正な審査を経て実現したものであり、黒潮が流れる熊本の地で育まれたフルーツの質を再確認できる機会となりました。
審査の背景
審査は、商品名や産地を隠した状態で行われ、食味だけが評価される形式です。これにより、ふだん注目されない生産地の隠れた名品が選ばれることもあります。各審査員による脚注には、『甘さと酸味の絶妙なバランスがある』『そのまま食べたくなるおいしさ』といった声が寄せられ、みかんのポテンシャルを強く印象付けました。
最高金賞『肥のあすか』の魅力
今回の覇者である『肥のあすか』は、特別な育成方法が要因となっています。収穫は樹上で完熟するまで待ち、その後、味わいが吟味された果実のみが収穫されます。その味わいについて評価員からは、「口の中で広がるのは、素晴らしい食福感」や「味がぎゅっと詰まっていて、バランスが良い」といったコメントが寄せられました。このようなこだわりが、群を抜いた味を生み出しているのです。
他の受賞品
金賞には和歌山県有田郡有田川町の『夕焼け田口完熟みかん』、銀賞には『紅早生みかん』と『持丸みかん(宮川早生)』などが輝きました。特に金賞の『夕焼け田口完熟みかん』は、果肉からあふれる果汁が特徴で、甘さと酸味の絶妙なコンビネーションが評価されました。
生産者のこだわり
生産者たちはこぞって味だけでなく、育成方法も自信を持って発表しています。持丸園の明言は「自然の恵みを活かした栽培方法」に支持されており、海藻や魚由来の天然資材を使用した有機栽培が注目の的になります。果物の見た目の美しさにもこだわり、食べる人の記憶に残りやすい印象を与えることを大切にしています。
総評
審査を行った野菜ソムリエたちは、異常気象の影響を懸念しつつも、今年の傾向としてはまろやかな酸味を感じられるみかんが増えている点を挙げています。その中でも『肥のあすか』は、甘みと酸味が調和した味わいで、ますます人気が高まることでしょう。
この選手権によって、地域のフルーツ生産者が生産性を高め、より良い品質を求める姿勢が評価されたことは間違いありません。次回は、いちご選手権も予定されており、こちらも注目されることでしょう。