子どものお年玉管理、親と共同で行うスタイルが主流に
近年、子どもたちの金銭感覚を育てるために、親がどのようにお年玉を管理しているかを探るための調査が行なわれました。主催したのは、全国で子ども向けフリーマーケットを開催しているNPO法人キッズフリマです。この調査では、60名の出店者の保護者を対象に、お年玉の管理方法や資産運用への関心など、具体的な実態に迫りました。
お年玉の管理方法は共同管理が主流
調査の結果、子どもが受け取ったお年玉は、実に半数以上の家庭で親が一部を預かって管理していることがわかりました。これは、子どもの主体性を尊重しつつ、親が教育的に関与する姿勢を示しています。金融教育に対する関心が高まりを見せる中、「見守りながら任せる」というスタンスが広がっていることが確認されました。
この共同管理のスタイルは、子どもが初めてまとまった金額を扱う際に、親がどのようにお金について学ばせるかという重要な教育機会にもなっています。親が注力して子どもの金銭感覚を育てることが、今後の金融教育においてますます求められると言えるでしょう。
キャッシュレスお年玉の現状
さらに興味深いのは、キャッシュレスでのお年玉の受け渡しがほとんど普及していないという現実です。調査では、大多数が「キャッシュレスでのお年玉を経験したことがない」と回答しました。一方で、「未来にはキャッシュレスを検討したい」という意見もあり、デジタル化の波が家庭内にも影響を与えつつあることがうかがえます。
しかし、キャッシュレス化が進む一方で、現金の持つ“実感”が重視されていることもまた事実です。実際に寄せられた親の声には、子どもがデジタルなお金の仕組みを理解できず、感謝の気持ちを伝えにくいといった意見がありました。このことから、現金が持つ価値の重要性を再認識させられます。
資産運用への関心
調査の結果、約4割の家庭がお年玉を資産運用に利用または検討しているというのも興味を引くポイントです。新しいNISA制度やジュニアNISAを背景に、子どものお金も長期的に育てる必要があるとの意識が広まりつつあります。一方で、50%の家庭は普通預金のみという心配な現実も存分に示されています。
このように、資産形成の意識が高まる一方で、制度理解には家庭間に差があることも要因として浮き彫りになっています。将来的に資産を増やすためには、もっと深い理解が必要とされるでしょう。
お金の意識の違い
また、子どもが「自分で稼いだお金」と「もらったお金」を同じ感覚で扱う一方で、約30%が「稼いだお金の方が慎重に使う」と回答したことも、金銭感覚を育てるための興味深い要素です。この体験が、子どもの意思決定や消費行動に影響を与えることが期待されるため、体験型の金融教育が今後のカギとなることでしょう。
お金の原体験の重要性
今回の調査を通じて明らかになったのは、テクノロジーが進化する時代でも、「お金を実感する体験」が重視されているということです。お年玉が現金中心である理由には、金額の重さや受け取りの喜びを直接伝えたいという親の意向があると考えられます。
同時に、資産運用を積極的に検討する家庭が増えていることから、単にお金を貯めるだけでなく、「どう育てるか」についての教育が重要視されています。デジタル化と伝統的な体験をどのように組み合わせていくかが、これからの金融教育の新たな挑戦となるでしょう。
調査概要
- - 調査対象:キッズフリマ出店者の保護者
- - 回答数:60名
- - 調査方法:アンケート調査
- - 調査時期:2026年1月
この情報に関するお問い合わせは、NPO法人キッズフリマまでどうぞ。