中国からの訪日客が見る日本の家電製品購入傾向について
インタセクト・コミュニケーションズ株式会社が行った「訪日時の家電製品の購入に関する調査」の結果が発表され、中国からの訪日旅行者が家電製品の購入においてどのような行動をとっているのかが明らかになりました。この調査は、2024年8月に実施され、過去に日本を訪れたことのある中国在住者601人のうち、533人が回答しました。
調査の概要
調査対象者は、中国各地に住む旅行経験者であり、回答者の73.7%が訪日前から家電製品の購入を決めていたことがわかりました。特に、訪日中にどの製品を購入するかは、ほとんどの人が渡航前に計画していることが分かります。また、情報収集の手段として、SNSの利用が非常に重要であることが示されました。
情報収集と購入タイミング
「訪日時に購入した家電製品を決めたタイミング」では、実に7割以上が依然として渡航前に計画を立てていました。その中でも、41.7%は特定の製品を決めており、32%はジャンルだけを決定したと回答しています。特に目立ったSNSは、中国版Instagramの「RED」で、全体の65.8%が利用している結果となりました。次いで「Douyin」や「WEIBO」が挙げられ、SNSの重要性が再認識されました。
購入された家電製品の種類
訪日経験者が購入したアイテムについての調査では、最も購入されていた製品が「カメラ・デジタルカメラ」で、280回という結果からも、その人気が伺えます。それに続いて「イヤホン・ヘッドホン」が224回、さらに「ゲーム機関連」が200回と続き、デジタル関連製品の強さが際立ちました。これらの製品は主に自分用に購入される割合が高く、特にカメラとデジタルカメラについては149回が自用購入となっています。
購入場所の傾向
家電製品の購買においては、「空港の免税店」が68.4%で最も多く利用されたことが明らかになり、続いて「百貨店」が65.8%と、訪日者にとって利便性の高い場所が選ばれています。家電量販店は今回の調査でランクインすることはありませんでした。訪日客のニーズに応じた店舗展開が求められる中、アクセスの良い場所での販売がカギとなるでしょう。
価格に対する意識
訪日前に家電製品を購入する際の価格についての意識も高まっています。「価格が安い店が近くにあるか知りたい」という意見が204人から寄せられ、訪問先近くでの価格競争についての情報提供の重要性が伺えます。同じく「品揃えが多い店が近くにあるか気になる」との声も多く集まりました。このように、購買意欲を高めるためには、これらの情報提供が重要になるでしょう。
まとめ
インタセクト・コミュニケーションズの調査から、中国人旅行者の家電製品購入の傾向が具体的に示されました。特に渡航前に購入計画を立てること、SNSを通じた情報収集の多様さ、そして利便性の高い購入場所の選定は、今後の訪日客にある重要なポイントとなるでしょう。これらの情報をもとに、ブランド側の適切なプロモーション戦略を検討することが求められます。
また、インタセクトでは中国市場へのプロモーションを手がけており、『RED』などのSNSを利用した施策を展開することが可能です。興味がある方はぜひ、インタセクト・コミュニケーションズにお問い合わせください。