3次元センサに革命をもたらすOptoCombの最新技術
光コム技術を駆使した新製品、OptoComb XLシリーズが2024年9月2日より受注開始されます。開発を手がけたのは、東京都墨田区に本社を置く株式会社OptoComb。顧客のニーズに応えるべく、同社は光コムレーザの新たな可能性を探求し、産業応用へと進化を遂げました。
新型センサの特徴と利点
このXLシリーズは、大型ワークを一度の計測で3次元データ化することが可能なセンサです。従来のセンサでは、大型対象物を計測する際に複数台を並べて使用する必要がありましたが、OptoCombの技術革新により、一発で計測できるソリューションが実現しました。
Excelシリーズの最大の特徴は、光コムレーザの持つ技術特性を活かし、「高速計測」「複雑形状のデータ化」「ミクロン単位の高精度」「外乱光への強さ」を兼ね備えていることです。具体的には、スキャンライン幅が500~2000mmに対応しており、利用者は4サイズから自分のニーズに合わせて選択可能です。
1秒間に125万点の計測を行うことで、1m×1mのワークを約100秒でスキャンする驚異的なスピードを誇ります。XY方向の分解能は100μm、Z方向は1μmという高精度で、あらゆる産業において多様なニーズに応えることができます。例えば、自動車や航空機の部品、鉄道車両など多くの大型ワークにおける非常に細かな形状変化を捉えることが可能です。
用途とアプリケーション
この新しい3次元センサの導入により、様々な産業での適用が期待されています。
具体例と活用シーン
1.
半導体製造 - ウエハーチャックの平面度検査。
2.
自動車産業 - ボディパネルの加工歪みや凹み検査。
3.
航空分野 - 主翼の組み立て後の歪み検査。
4.
鉄道 - 車輪やタイヤの摩耗検査。
5.
EVバッテリー - ケースの試験後の形状検査。
これにより、従来のピンポイント測定では実現できなかった面全体の3次元データ化が可能になり、収集したデータは各種検査や加工工程へのフィードバックとして活用されます。
OptoCombの未来への挑戦
株式会社OptoCombは、光コムレーザ技術をコアに、高精度かつ先進的な計測・自動検査ソリューションの提供に取り組んでいます。今後も新たな製品開発に挑戦し、業界に革新をもたらす力を持ち続けることでしょう。
会社概要として、OptoCombは2002年に設立され、光コム発生器の開発・販売を行っています。全ての製品は、光コム3次元センサと画像処理技術を融合した高度なシステムを提供することで、顧客のニーズに応えています。
最先端技術の視点から、新たな挑戦を続けるOptoCombの行く先に、さらなる期待が寄せられるでしょう。