パパの育休経験が生む現代ママの「自分時間」拡大の可能性

現代の子育てスタイルが変わりつつあります。株式会社ジェイアール東日本企画のイマドキファミリー研究所が行った最新の研究によると、共働き家族の中では、特にパパの育休取得がママの生活や時間の使い方に良い影響を与えていることが明らかになりました。これは、従来の家族のあり方とは一線を画し、イマドキの価値観を反映した新しい家族モデルの確立を示しています。

育休取得率の上昇とイマドキ家族の変化

最近、政府や企業は積極的に男性の育休取得を推進しています。調査によれば、首都圏内の共働きママの夫の育休取得率は37.6%に達し、特に長子が0〜5歳の家庭ではその割合が約半数に名います。このトレンドは、男性育児参加が普通になりつつあることを示しています。

夫が育休を取得することで得られる時間的余裕は、ママにとっても大きなメリットとなります。調査では、育休経験のある夫を持つ共働きママは、時間的・精神的余裕が高いことが示されました。具体的には、育休経験があるママの28.2%が「時間的余裕がある」と答えたのに対し、育休経験がない場合は21.5%という結果でした。

また、精神的余裕についても、育休経験のあるママは36.2%が「精神的余裕がある」と感じており、これも育休の影響が見て取れるポイントです。

男性の育休が生む新しい「自分時間」

育休を経験したパパは、休日にママに休息の時間を提供する意識を強く持っています。「妻に休息時間を作りたい」と答えた育休経験のあるパパは54.3%。また、育休後も子どもと一緒に出かける頻度が高く、週に1回以上パパと子どもが外出するケースも増えています。これにより、ママは自分のための時間を確保しやすくなります。

実際、育休経験がある家庭では、ママが「休日は自分の時間を作りたい」と答える割合が高く、その意識が「Me TIME」を意識的に生み出していると言えます。

ママの「Me TIME」が消費行動を活性化

共働きママが「自分時間」に何をしているかを調査したところ、育休経験のあるパパを持つママは外出や美容メンテナンスにあたるアクティビティの実施率が高いことが分かりました。外で美味しい食事を楽しむことや、映画観賞など、家族から離れた「オフ家族モード」で過ごす時間が増加しています。これは、育休の影響でママの消費活動が活発化していることを示しています。

今後、男性の育休取得増加が続けば、イマドキママの自分時間がさらに充実し、それに伴う消費行動もますます多様化するでしょう。仕事と育児を両立する中で、積極的に自分自身の時間を確保する彼女たちに向けて、効率的な商品やサービスの提供が求められる時代が到来しています。