日清食品が新しい袋麺を先行発売
日清食品株式会社は、8月27日から、「日清ラ王 醤油」と「日清ラ王 味噌」の5食パックを関東甲信越・静岡地域で先行して発売します。この新商品は、これまでの袋麺における食感を飛躍的に向上させ、まるで生めんのような味わいを実現しています。
袋麺市場の現状と開発の背景
袋麺市場は1972年度に37億食を生産したのをピークに、その後は減少傾向にありましたが、近年では内食化が進む中で再び成長の兆しを見せています。特に、東日本大震災以降、家庭での料理需要が高まり、袋麺を利用した新たな調理スタイルが浸透しました。
日清食品は、これを受けて新商品開発に力を注ぎ、これまでの袋麺のイメージを刷新することを目指しています。
技術革新と煮込み調理
日清ラ王の開発には、2010年に導入した「3層太ストレートノンフライ麺」の技術が活かされています。この麺は、きめ細やかでモチモチした食感が特徴です。昨年リリースされたカップ麺の成功を背景に、同社はそのノウハウを今回は袋麺へと応用しました。煮込み調理により、麺の表面はつるみが出て、中にはしっかりとしたコシが感じられます。これにより、即席麺としては珍しい生麺クオリティの食感が実現しました。
「日清ラ王」の革新性
これまでの袋麺は、どこか懐かしさを残した風味や、油で揚げた食感が支持されてきました。しかし「日清ラ王」は、小麦の香りが引き立ち、しっかりとしたコシと豊かな食感を備えた新たなアプローチをとっています。また、袋麺であるがゆえに賞味期限が約6か月と長く、高い保存性も魅力の一つです。マーケティング戦略によって、これまでにない袋麺の価値を提供することを目指しています。
商品の特徴と魅力
日清ラ王 醤油 5食パック
- - 麺: 16番の切刃で作られたノンフライの太ストレート麺。つるみとコシ、モチモチした食感が特徴です。
- - スープ: 香味野菜の風味豊かなあっさりとした上品な醤油味。
日清ラ王 味噌 5食パック
- - 麺: 14番の切刃で作られたノンフライの太ちぢれ麺。こちらもつるみやコシ、弾力ある食感が際立ちます。
- - スープ: 香味野菜に加え、炒めたキャベツやジンジャー、ガーリックの風味が溶け込んだ味噌味。
このように、「日清ラ王 醤油」と「日清ラ王 味噌」は、袋麺の新たな可能性を切り拓く製品として、多くの消費者から期待されています。特に、手軽に調理できる点や、保存性の高い点が日常の食事において大きな価値を発揮することでしょう。