遠隔画像診断サービス「Y’s REPORT」が新機能を追加
株式会社ワイズ・リーディングは、2025年5月1日より遠隔画像診断サービス「Y’s REPORT オンプレミス」に新機能「レポート閲覧・既読チェックシステム」を追加することを発表しました。この新機能により、医師や技術者は受信した画像診断レポートの確認状況をリアルタイムで把握でき、医療の安全性と効率化の両立が可能になります。
医療現場の課題と新たな取り組み
医療現場では、画像診断レポートの正確性だけでなく、報告書を確実に確認するシステムが求められています。しかし今までの運用では、レポートを受領した主治医や技師が、実際にそれを読んだかどうかを知る方法が不十分でした。そのために確認漏れや遅延が生じることがあり、特に病院の規模やIT環境によりその運用は複雑化しており、緊急な所見が埋もれてしまう事例も少なくありません。
この状況を受けて、厚生労働省からも「画像診断報告書の確認不足」に対する警鐘が発せられています。これに対する解決策として、今回発表された「レポート閲覧・既読チェックシステム」が重要な役割を果たすと期待されています。
新機能の特長
新たに搭載されるシステムは以下のような機能を持っています:
- - クイックビュー: レポート発行後、電子カルテやPACSを開かずに即時プレビューできるため、所見をすぐに把握できます。
- - ワンクリック既読登録: レポートを確認後、簡単に「既読」ボタンをクリックするだけで、ステータスが更新されます。直感的な操作で手間がかかりません。
- - 電子カルテ添付支援: 放射線技師は発行後のレポートをドラッグ&ドロップで電子カルテに添付できるため、作業の負担を軽減し、正確な情報連携が実現します。
- - 未読レポート一覧表示: 未読のレポートをリスト表示することで、見落としのリスクを低減し、迅速に対応が必要なレポートが把握可能になります。
これらの機能は、医療現場での迅速な対応を実現し、患者の安全を守る上でも非常に重要です。
導入事例
実際に「レポート閲覧・既読チェックシステム」を導入した児嶋病院からも嬉しいコメントが寄せられています。医師は「システムのおかげで、レポートの確認漏れがなくなり、どのレポートをチェックしたのかが一目瞭然になりました」と述べており、診療放射線技師も「業務効率が大幅に向上しました」と高く評価しています。
医療の未来を担う「Y’s REPORT」
ワイズ・リーディングの代表取締役であり、放射線診断専門医の中山善晴氏は「大切な診断を確実に届けることが、医療の安心を支えている」と語っています。彼は、無数の診断レポートに目を通す臨床医が、それを適切に確認できるシステムの重要性を強く訴えています。
さらに、システム開発担当の菅原学氏も、「医療現場では確認漏れが患者の生命に影響する可能性があるため、医療従事者が使いやすいシステムを心がけた」とコメントしています。
株式会社ワイズ・リーディングは、医療の未来を見据え、さらなる情報伝達の効率化と患者の安全な医療の提供に向けて、持続的な努力を続けています。