Vポイントの強化
2025-10-03 09:21:45

三井住友カードがCCCMKHDを子会社化し「Vポイント」を強化へ向けて

株式会社三井住友フィナンシャルグループ(以下、SMBCグループ)と三井住友カード株式会社は、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(以下、CCCグループ)及びCCCMKホールディングス株式会社と共同で重要な資本再編に合意したことをお伝えします。本再編により、三井住友カードがCCCMKホールディングス(CCCMKHD)の株式を追加で取得し、同社を子会社とすることが決まりました。具体的には、CCCMKHDの持つ「Vポイント」を中心に、資本構成が大きく変わります。従来の「三井住友カード20%、三井住友フィナンシャルグループ20%、CCC60%」から「三井住友カード55%、三井住友フィナンシャルグループ25%、CCC20%」へと移行します。この変化は2026年3月末を目途に実行される予定です。この一連の動きによって、CCCMKHDは新称「Vポイントマーケティング株式会社」に改名され、広田精吾が新しい代表を務めることになります。

この資本再編の目的は、SMBCグループとCCCグループが展開する「Vポイント」を金融グループ主導の共通ポイントへと飛躍させることです。「Vポイント」は今後、三井住友カードの強みを活かし、データベースマーケティングの分野での新たな価値提供を図ります。これにより顧客満足度の向上を図り、「No.1のポイント」として進化させる方針です。

具体的な取り組みとしては、Vポイント関連のアプリを統合し、利用者が求める利便性の向上を図ることが挙げられます。例えば、現在の「Vポイントアプリ」と「VポイントPayアプリ」を統合し、SMBCグループのデジタルサービス「Olive」や「Vpass」との連携をより緊密にし、サービスの質や機能の向上を目指します。これによって、ユーザーのニーズに応じたそれぞれのサービスの利用が容易になります。

さらに、三井住友グループが保持する顧客データとCCCMKHDの持つ購買データを掛け合わせた、より深い顧客理解を基にした提案が行われます。これを通じて、個々の顧客に適した「Vクーポン」などのお得情報を配信し、利用価値を高め、より多くの支持を集めることを目指します。

また、共通ポイントとして「Vポイント」の利用範囲を広げるため、金融サービスの中での活用を進めるとともに、非金融領域のサービス展開にも力を入れます。CCCグループの文化的な側面やエンターテインメント要素も取り入れ、顧客にとって特別感のある体験価値を提供することを目指しています。

さらに、データベースマーケティング事業の加速も本資本再編の重要な目標です。デジタル時代の顧客ニーズに対応するため、独自のデジタル販促サービスや広告サービスを展開し、顧客と企業の間に「Vポイント」のメリットを届けます。特に、広範な取引先との連携を深め、デジタル販促サービスやオウンドメディア広告など新しいサービスメニューを拡充することで、業界全体の積極的な取り組みを促進します。

最後に、CCCグループとの協力関係を強化し、リテール事業をさらに深化させていく方針です。これにより、地域密着型の体験型イベントを企画し、来店者にOliveの価値を体感してもらう場所を提供することが見込まれています。また、特別な金融サービスを体験できる店舗作りを進め、顧客にとって新しい発見や心躍る体験を提供していくことで、両社の連携を通じた新たな価値の創造に努める予定です。

本資本再編の実施には、法律上の許可取得が前提となります。これにより、多くの消費者にとっても魅力的な「Vポイント」は、今後も進化を続けることでしょう。


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会社情報

会社名
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社
住所
神奈川県横浜市西区みなとみらい三丁目3番3号横浜コネクトスクエア
電話番号
045-522-8154

トピックス(経済)

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