HOLUSとホーブが提携しベトナムでの新しいいちごの試験栽培をスタート
株式会社HOLUS(東京都渋谷区)と北海道の株式会社ホーブ(上川郡)は、この度、新たに四季成りいちご品種「ペチカほのか」の試験栽培に関する契約を結びました。この取り組みは、ベトナムの現地法人AGRIEXの圃場において実施され、いちごの市場適性や栽培適性の評価を行うことを目的としています。
「ペチカほのか」とは?
「ペチカほのか」は、ホーブが2019年にベトナムで品種登録した四季成りいちごの一種です。この品種は、高い食味と収量の良さが特徴です。日本国内では評価が高く、甘くて香り豊いちごとして広く知られています。今回の試験栽培によって、このいちごのベトナムでの栽培適性が明らかになることでしょう。
ベトナムでの取り組み
試験栽培は、HOLUSのベトナム法人AGRIEXが中心となって行われます。ベトナムには高地の冷涼な気候があり、日本のいちごを育成するのに適しています。HOLUSは、「畑で考え、畑で作る」をモットーに、農家の視点から生産と経営を行い、現地の農家に長年わたり技術指導を行ってきました。この知識と技術を活かし、ベトナムでも日本の品質を実現しようとしています。
期待される成果
HOLUSの代表・阿部秀昭氏は、「今回の提携はHOLUSやAGRIEXにとって重要な一歩になる」と述べています。良質ないちごを育てることで新たな市場開拓が期待され、同時に持続可能な農業を通じてSDGsの目標達成へ貢献することも目指しています。
株式会社ホーブの役割
ホーブは、いちごの品種開発や栽培指導、果実の生産を手がける企業です。「ペチカ」シリーズを始めとする多くの優れた品種を開発しており、地域に根差したビジネスを展開してきました。特に「ペチカほのか」は、国内外の多くの評価を受けていることからも、その実力が伺えます。
今後の展望
今後、HOLUSおよびAGRIEXは、新たな農作物の研究・開発を通じて、安全で美味しい農産物を世界の消費者に届けることを目指します。また、生産者の正当な評価が受けられる社会を目指して、農家と一体となり価値を創造していく方針です。
ベトナム現地法人の概要
AGRIEXは2020年に設立され、現在約300名の従業員がいます。冷凍野菜や惣菜の製造を行っており、FSSC22000認証を受けるなど、品質にも配慮した取り組みを行っています。
まとめ
今回の試験栽培契約は、日本とベトナム双方の農業界にとって大きな意味を持っています。「ペチカほのか」の栽培が成功すれば、ベトナムにおいて新しいいちごの価値が創造され、農業技術の向上も期待できるでしょう。HOLUSとホーブの提携が、日本品質の農産物を世界に広める一助となることを願っています。