カプセルトイ市場の動向
2025-02-13 14:32:42
2024年のカプセルトイ市場、前年比122.6%の急成長を遂げる
2024年のカプセルトイ市場動向
日本のカプセルトイ業界は、2024年度において前年比122.6%の成長を遂げ、市場規模は約1,410億円に達しました。このデータは、一般社団法人日本カプセルトイ協会(JACTA)が製造元の35社からのヒアリングをもとに算出したものです。
市場全体の状況
カプセルトイの市場は、前回調査の2023年度の1,150億円から大きく成長しました。その背景には、カプセルトイ専門店の新規出店が増加していることが挙げられ、全国で700店舗以上が現在営業しています。特に、都市部や首都圏の主要都市では店舗の競争が激化しており、事業者は独自の店舗作りやオリジナル商品の開発に力を入れる必要があります。
一方、こうした商業環境は地方ではまだ改善の余地があり、2025年度には地方都市にも専門店が増加する見込みです。また、参入企業が増え続けており、新商品のリリース数も2023年度の月間約500種類から2024年度には約700種類へと増加します。これは実に1.4倍の増加を示しています。
商品単価の変動とターゲット層
商品単価については、円安の影響や原油価格の高騰により、400~500円の商品が中心となっています。安価な200円のカプセルトイはほぼ消えた状態です。特にメインターゲットである20~30代の女性層の「推し活」の浸透により、カプセルトイでも「推しキャラグッズ」が人気となっています。
さらに、企業とのコラボレーション商品が増加し、アパレルブランドや化粧品との共同制作の動きも見られます。企業はカプセルトイを有効な広告媒体と認識し、自社商品のプロモーションとして利用することが一般化しています。これにより、カプセルトイ市場はますます多様化しています。
今後の展望
2025年に向けて、カプセルトイ市場はさらなる成長が期待されますが、同時に収益性の悪化に伴う専門店の撤退も懸念されています。このように、業界は拡大期から成熟期への転換期を迎えていると考えられます。
特に、カプセルトイ専門店の営業地域には地域差があるため、競争が激しい都市部と拡大が見込まれる地方都市の両方での戦略が求められます。
まとめ
カプセルトイ市場は今後想定以上の進化を遂げる可能性を秘めています。業界全体が成長している中で、消費者のニーズに応えることはもちろん、独自性を持った商品や販売戦略が重要です。今後もこの市場の動向から目が離せません。
会社情報
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一般社団法人日本カプセルトイ協会
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