ゼットスケーラーが提供する新しいゼロトラストソリューション
2025年1月28日、カリフォルニアで発表されたゼットスケーラーの新しいサービスが注目されています。この度、ゼットスケーラーはRISE with SAPとネイティブに統合されたゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)サービスの提供を開始しました。このサービスは、SAPのクライアントが従来のVPNを介さず、より安全かつ効率的にクラウドに移行するための重要な手段となります。
ゼロトラストとは?
ゼロトラストアーキテクチャは、「信頼せず、常に検証する」という原則のもとに構築されており、ネットワーク内外を問わず、すべてのアクセスリクエストを検証します。従来のVPNを利用したセキュリティ対策の脆弱性が浮き彫りになった昨今、ゼットスケーラーの新サービスは非常にタイムリーです。2024年版のZscaler ThreatLabz VPNリスクレポートによれば、昨年だけで56%の組織がVPNの脆弱性を突かれたサイバー攻撃を受けています。これを受け、企業はより強固なセキュリティ対策として、ゼロトラストアーキテクチャへの移行を迫られています。
Zscaler Private Accessの役割
ゼットスケーラーのZero Trust Exchange™プラットフォームから提供されるZscaler Private Access™(ZPA™)は、特にSAPを利用する企業にとって大変重要な役割を果たします。マルチクラウドやハイブリッド クラウド環境でZPAを実行することにより、どのようなクラウド展開モデルでもSAP S/4HANA Cloudアプリケーションへの安全な接続を実現します。Zscalerは、デジタルエクスペリエンスモニタリング(DEM)ソリューションのZscaler Digital Experience™(ZDX™)も提供し、ユーザーエクスペリエンスやコンプライアンスの向上を図ります。
RISE with SAPを利用する企業のメリット
RISE with SAPを採用する企業は、以下のようなメリットを享受できます:
1.
安全かつ柔軟なクラウドアクセス: ZPAによって、従来のファイアウォールやVPNを排除し、セキュリティを維持したまま柔軟なクラウド環境を構築可能です。
2.
ネイティブなゼロトラスト保護: Zero Trust Exchangeとの統合により、RISE with SAP環境内での安全なアクセスが実現します。
3.
従業員とビジネスパートナーの安全なアクセス: ZPAが、クライアントベースまたはクライアントレスのシームレスな接続を提供し、従業員やサードパーティーがどこからでも安全にアクセスできる環境を整えます。
関係者の声
ゼットスケーラーのプニット・ミノチャ(Punit Minocha)氏は「この新しいソリューションは、顧客がビジネスの変革を進める際の強力なアシストとなる」とコメントしています。また、SAPのローランド・コステア(Roland Costea)氏やVolkswagen AGのトビアス・テルマン(Tobias Thörmann)氏も、ゼットスケーラーとの統合によって実現するセキュリティの向上とビジネスの効率化を評価しています。これにより、SAPアプリケーションのクラウド移行がよりスムーズに進められることが期待されます。
おわりに
ゼットスケーラーの新しいゼロトラストネットワークアクセスサービスは、ITセキュリティを強化し、スマートなビジネスの推進を実現します。今後、RISE with SAPを使用する企業への影響が楽しみです。この新サービスについての詳細は、
ゼットスケーラーの公式サイトをご覧ください。