法務責任者の未来を探る「LegalOn Summit」開催報告
2024年9月19日、株式会社LegalOn Technologiesが主催する完全招待制イベント「LegalOn Summit」が開催され、企業法務の責任者たちが集まりました。このイベントのテーマは「AI・テクノロジーで切り拓く、経営機能としての法務機能の未来」であり、法務分野での新たな挑戦や役割について考えを深める貴重な機会となりました。
イベントの概要
今回 「LegalOn Summit」は、企業法務が直面している人材不足の中で、どのようにAIやテクノロジーを活用し、経営に貢献できるかを模索する場として位置づけられました。第一回目が5月24日に開かれた当イベントは、参加者からの好評を受けての第二回目で、基調講演やパネルディスカッションの他、ネットワーキングパーティーも開催されました。
多くの参加者は、講演者との交流を通じて、法務に関連する組織運営や抱える課題について熱心に意見を交換していました。満足度を示す90%という数字は、参加者の期待に応えたことを裏付けています。
基調講演の内容
基調講演では、ソフトバンクグループのCLOであるティム・マキ氏が登壇し、「経営機能としての法務機能の未来」について語りました。彼は、新しい技術が法務に与える影響と、その役割の多様性について整理し、法務機能を企業経営の重要な一部として捉える必要性を強調しました。
特に、法務機能が「合法」を越え「正しい行動」を模索することの重要性を述べ、法務部門が戦略的パートナーとして経営に深く関与するべきことを力説しました。さらに、最新のテクノロジーを積極的に取り入れることで、企業としての目的達成に繋げるリーダーシップの重要性も強調されました。
パネルディスカッションのダイジェスト
パネルディスカッションでは、コカ・コーラ、シャープ、双日の法務責任者が参加し、各社の法務部門がどのように経営に関与し、コミュニケーションを円滑にするための工夫をしているかを共有しました。参加者は現場と連携し、迅速な情報処理を心がける必要性や、チーム内での情報共有のためのテクニックについて議論を交わしました。
これらの話題から、どの企業も人材不足の悩みを抱え、業界全体でテクノロジーに目を向ける必要があると同意しました。
参加者の反応
イベント後のアンケートでは、参加者から「他社の法務責任者の経験や意見を学べ、とても有益だった」という声や、個別の質問ができたことへの満足感が寄せられました。また、「自社の法務の在り方に考えが至った」といったフィードバックもあり、多くの方にとって貴重な時間となったようです。
今後の展望
LegalOn Technologiesは、今後も企業法務責任者向けのさまざまな取り組みを通じて、AIやテクノロジーを活用した法務の効率化を図っていく予定です。企業法務の質を向上させるためのプラットフォーム「LegalOn Cloud」の提供といった取り組みも進めています。
結論
「LegalOn Summit」の成功は、法務分野での新しいビジョンを描くための重要なステップとなりました。AIやテクノロジーとの融合が進む今、法務機能の未来に向けた旅はますます興味深いものになっていくでしょう。法律とテクノロジーが交わる未来に向け、今後のイベントにも多くの注目が集まります。