プロロジス、福岡で持続可能なデータセンターを着工
物流業界のリーディング企業、プロロジスが福岡県小郡市において、全く新しいコンセプトのコンテナ型データセンターの建設を発表しました。この施設は、再生可能エネルギーを活用して運営され、2025年4月からサービスが開始される予定です。このプロジェクトは、環境への配慮と、急激に増加するデータセンターへの需要に立ち向かう取り組みとして注目されています。
プロジェクトの背景と目的
プロロジスは、全国で運営中の物流施設において、すでに太陽光発電設備を設置しており、発電容量は2024年には67MWに達する見込みです。しかし、施設内で消費しきれない電力の有効活用が課題となっています。今回のコンテナ型データセンターは、この余剰電力を直接給電する方法で、資源の有効活用と環境負荷の軽減を追求しています。
データセンター内部では、最新のエヌビディア社製HGX H100サーバーを含む10台のサーバーが導入される予定で、今後の生成AIなどによる高性能な演算処理需要にも対応可能です。これにより、企業は社会的ニーズに応じたデータ処理能力の向上を叶えることができます。
サステナビリティへの取り組み
このプロジェクトは、環境省が公募した「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」にも採択されており、国家のカーボンニュートラル目標に寄与しています。再生可能エネルギーの地産地消を進めることにより、プロロジスは脱炭素社会への移行を加速させることを目指しています。さらに、データセンターの運営に際して不足する電力は、FIT非化石証書を通じて100%再生可能エネルギーで賄われる計画です。
プロロジスの今後の展望
プロロジスは、2040年までに温室効果ガス排出のネットゼロを目指しており、それに向けた様々な施策を展開中です。新たに設立されたエネルギー事業室では、再生可能エネルギーの活用促進と共に、顧客企業の電力グリーン化を支援しています。このような取り組みにより、プロロジスは持続可能な物流業界の実現に向け努めていく方針です。
結論
プロロジスが着工するコンテナ型データセンターは、再生可能エネルギーを最大限に活用した革新的な施設であり、環境負荷の軽減と企業のデータ処理ニーズに応える重要な役割を果たすことでしょう。このプロジェクトには期待が寄せられており、将来的にはさらなる新技術の導入や効率化が進むことが見込まれています。