滋賀県の誇る特A評価の米「しが棚田米」
滋賀県は、令和7年の食味ランキングで県産の「きらみずき」と「みずかがみ」が最高ランクの「特A」に評価され、その品質の高さが再評価されています。この素晴らしい米を育てるための環境として、滋賀には琵琶湖を支える「棚田」があります。そんな棚田で生産された環境こだわり栽培米を認証する新しい制度、「しが棚田米」が始まります。
棚田の重要性とその役割
棚田は単なる農産物の生産地にとどまらず、多くの役割を果たします。それは土砂の流出防止、水源の涵養、多様な生物の生息環境の保全、美しい景観の形成などです。このような役割を果たす棚田は、滋賀県の地形的な特性の中で「森・里・湖」のつながりを保つために不可欠です。
しかし、棚田の維持には多くの手間がかかります。厳しい地形や高齢化が進む中、地元の集落だけで守ることが難しくなってきました。そこで、地域外からの協力がますます求められています。
棚田を支える「たな友」制度
滋賀県では、「たな友」と呼ばれる棚田ボランティア登録制度を設けています。この制度は、棚田を守りたいという思いを持つ人々と、棚田を保全するために活動している集落をつなぐ役割を果たします。令和3年から始まったこの制度には、すでに累計488名が登録し、令和6年度は425名が実際に活動に参加しました。この活動は、集落の人々との密接な関係を築くきっかけにもなります。
「しが棚田米」の認証制度の特徴
「しが棚田米」の認証制度は、滋賀の米の魅力を伝えるだけでなく、その背後にある風景や人々の営みも含めて評価していくものです。認証を受けるための条件として、棚田ボランティア登録制度「たな友」に参加する集落で栽培されていること、さらに滋賀県独自の「環境こだわり農産物」の認証を受けている必要があります。この環境こだわり農産物認証は、農業の環境への負荷を減らすための技術を用いて生産されたものです。
認証ロゴマークとパッケージデザイン
新たに作成される認証ロゴマークは、米粒の形を模し、棚田の緑の段々と琵琶湖へ流れる清らかな水を表現しています。これにより、自然環境と人間の営みがいかに調和しているかを伝えることを目的としています。また、統一パッケージデザインには、棚田の美しい風景と力強い筆文字が用いられています。
制度の運用と今後の展望
この「しが棚田米」認証制度は令和8年4月から運用を開始し、9月からは販売が予定されています。また、田植えシーズンに向けたボランティア活動は通年で行われ、特に4月から9月の農繁期には参加を呼びかけます。地域に貢献したいという思いを持つ人々が集まることにより、滋賀県の棚田が守られ、より良い未来につながっていくでしょう。さらに、現地での活動への参加が難しい方には寄附による「しが棚田トラスト制度」も設けられ、より多くの人々が棚田保全を応援できる仕組みが整っています。
参考リンク