VRで幻肢痛治療
2024-07-10 11:34:36

VR技術で幻肢痛治療を支援!カディンチェが開発した画期的なシステムとは?

VR技術で幻肢痛治療を支援!カディンチェが開発した画期的なシステムとは?



カディンチェ株式会社は、東京大学医学部および畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターと共同で、VRを用いた下肢幻肢痛に関する研究を進めてきました。この研究成果として、VR下肢幻肢痛・幻肢イメージトレーニングシステムを開発し、2023年7月より一般公開を開始しました。

本システムは、VR空間で健肢の動きを幻肢にコピーし、視覚的に再現することで、幻肢痛の軽減を目指しています。患者様は、VR空間内を歩いたり、自転車を漕いだりする動きを通して、失われた肢の存在を視覚的に認識することで、運動系と感覚系の協調を再構築し、幻肢痛の改善を期待できます。

研究の背景と開発の経緯



幻肢痛は、四肢の欠損により運動系と感覚系の協調が乱れることで発生すると考えられています。従来、幻肢痛の治療には、薬物療法や電気刺激療法などが用いられてきましたが、効果が不十分な場合も多くありました。

カディンチェ株式会社は、VR技術を活用することで、より効果的な幻肢痛治療を実現できると考え、本システムの開発に着手しました。上肢の幻肢痛に対しては、すでにVRを用いた治療法が開発されていましたが、下肢の幻肢痛に対するVR治療法はこれまでありませんでした。

システムの概要と特徴



本システムは、患者様の健肢にセンサーを取り付け、その動きをVR空間に反映することで、視覚的なフィードバックを提供します。VR空間内では、健肢と幻肢が同時に表示され、患者様は両足でサイクリングや歩行を行っている感覚を体験できます。

本システムの主な特徴は以下の通りです。

VR空間内に、治療プログラムに合わせた複数のコースを3Dで構築
ゲームエンジン上にシステムを実装し、リアルな体験を実現
* トラッカーの運動を自転車の回転運動と同期させるシステムを開発

今後の展望



カディンチェ株式会社は、本システムが多くの幻肢痛患者様にとって有効な治療法となることを期待しています。現在も、さらなるデータ収集と分析を行い、システムの精度向上を目指しています。

また、本システムの普及活動を通して、幻肢痛に対する理解を深め、患者様のQOL(生活の質)向上に貢献していきたいと考えています。


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