エイチームHDがシグニティを完全子会社化
株式会社エイチームホールディングス(以下、エイチームHD)が、プッシュ通知サービス「PUSH ONE」を提供する株式会社シグニティ(以下、シグニティ)を完全子会社化することを発表しました。この決定は、2025年9月30日の取締役会で正式に承認され、シグニティの株式100%を取得することになります。この動きは、エイチームHDが掲げる中期経営計画の一環として、デジタルマーケティングサービスの強化を図るものです。
シグニティ社について
シグニティは、「人とデジタルの力で社会を元気にする」を理念に、アプリ不要のプッシュ通知サービス「PUSH ONE」や、スマホのロック画面上に広告を再生する「スマホロック画面広告」を運営しています。これらのサービスは、特にスマートフォンの普及に伴い、マスコミや出版業界での顧客獲得に寄与してきました。
「PUSH ONE」は、ユーザーがアプリをダウンロードすることなく、WEBサイトから直接プッシュ通知を受け取ることができるため、企業にとっては特定の顧客に対して効果的にアプローチできる強力なツールです。シグニティは、2018年のサービス開始以来、ユーザー情報の蓄積を進めており、これによりサービスの競争力を高めています。
エイチームHDの戦略
エイチームHDは、2024年の中期経営計画に基づき、法人向けマーケティング支援領域を中心に事業を展開する方針を示しています。シグニティの子会社化により、エイチームHDはWEBマーケティングの強化とコスト効率の向上を図るとともに、新規顧客層の拡大を目指します。
具体的には、グループ内の資源とデジタル集客のノウハウを活用し、シグニティの「PUSH ONE」や「スマホロック画面広告」を利用することで、エイチームHDの既存顧客への販売促進や新たな市場開拓が可能になるでしょう。
合同での成長が期待される
シグニティのプッシュ通知サービスは、デジタル化が進む中での新たな広告手法として注目を集めています。エイチームHDの強力なデータ分析能力と資源が加わることで、シグニティのビジネスはさらに拡大する見込みです。
エイチームHDは、今後もM&Aを通じて事業の水平展開を進めていく計画です。これにより、マーケティング支援の質を高め、売上の増加を促進することが期待されています。
おわりに
エイチームHDのシグニティ子会社化は、デジタルマーケティングの進化を示す大きな一歩です。今後、両社がどのようにシナジーを生み出し、業績を向上させていくのか、その動向に注目が集まります。