日工が描く未来の道路インフラと防災のビジョン
日工株式会社(兵庫県明石市)によるSF小説「明日のアスファルト」が特設Webサイトで公開されました。これは道路インフラと防災の未来をテーマにした独自の物語で、著者は「SF思考」の専門家、宮本道人氏が手掛けています。このプロジェクトは、「SFプロトタイピング」という手法を用いて未来の道路インフラの可能性を探るものです。日工はアスファルトプラントの国内トップメーカーとして、持続可能な社会を実現し、新たな事業領域を開拓することを目指しています。
SFプロトタイピングとは?
「SFプロトタイピング」とは、サイエンスフィクションとプロトタイピングの融合手法です。未来の事象や状況を物語として具体化し、それに基づいて新しいアイデアを議論することで、業界の枠を超えた自由な発想を促します。この手法は、様々な専門家や異業種の人々を巻き込む「共創」を促進し、道路インフラの革新を実現するための起点となります。
取り組みの背景と課題
道路インフラは人々の生活に不可欠ですが、老朽化や人手不足、気候変動リスクといった課題が山積しています。これらの問題を解決するためには、異業種や地域社会を含む様々なステークホルダーが連携し、共に支え合う仕組みが必要です。日工は、単なるメーカーではなく、業界全体のコラボレーションの推進者となることを目指しています。
小説の中身とは?
「明日のアスファルト」の舞台は2050年代の明石。道路インフラと人々が共生する未来社会を描き、災害に立ち向かうアス&コン世代の若者たちが活躍します。この物語は、自然と人工、機械と人間が調和する社会を提示しています。
共創プラットフォームの構想
日工は今後、「未来インフラ共創会議」を立ち上げる構想を持っています。この会議では、道路インフラに関わる多様なステークホルダーが集まり、情報共有や社会実装に向けた話し合いが行われる予定です。協力を仰ぐのは、自治体、民間企業、大学、スタートアップ、市民団体など多岐にわたります。
日工の会社概要
日工は、1919年に創業し、アスファルトプラント国内シェア約80%を占める企業です。『世界を、強くやさしい街に。』をビジョンに掲げ、インフラの整備を通じて地域社会に貢献しています。これまでに培った技術と知見をもとに、より良い未来に向けて歩みを進めています。私たちの未来の道路インフラがどのように発展していくのか、是非、日工の新たな挑戦に注目していただきたいと思います。