クレディ・スイスのAT1債問題についての国際仲裁の進展
令和5年3月、スイス政府による緊急法令が施行された結果、クレディ・スイスが発行したAT1債が無価値になるという深刻な事態が発生しました。この影響を受けた投資家の方々を支援するために、増田パートナーズ法律事務所は、国際仲裁専門のシンガポールの法律事務所Drew & Napier LLCとともに、スイス政府への損害賠償請求のための手続きの準備を進めています。この仲裁手続には、すでに多くの被害者が参加しており、その保有する債券総額は約5540万USドルに達しています。
仲裁手続の進展
最近、本件手続において重要な進展がありました。Drew & Napier LLCは、参加者の負担を軽減するため、複数の訴訟費用立替業者と交渉を行ってきました。その結果、シンガポールや日本、その他のアジア各国において、参加者の保有債券総額が5000万USドル以上増加する場合には、資金提供を前向きに検討する意向を示した業者もあることがわかりました。
こうした状況を踏まえ、増田パートナーズ法律事務所は新たな参加者を追加募集することを決定しました。募集期間は9月19日から10月中旬頃までを予定しており、既存参加者の確認を経て、仲裁の申立てに参加する方々を募集します。
参加者にとってのメリット
訴訟費用立替業者が資金提供を行う場合、仲裁判断が下るまでに必要な弁護士報酬や仲裁費用を定期的に支払う手間を省くことができます。さらに、万が一敗訴した場合の費用負担も軽減されるため、参加者にとって「リスクフリー」に近い状況が実現します。これにより、仲裁手続きへの参加ハードルも大幅に下がることが期待されます。
もちろん、勝訴した場合には訴訟費用立替業者への成功報酬が発生し、最終的な賠償金の取り分は減少しますが、それ以上に参加しやすくなることが大きなメリットです。
オンライン説明会の開催
具体的な参加方法については、オンラインでの説明会を予定しています。この説明会は、9月26日に行われる予定で、参加希望者は詳しい情報を増田パートナーズ法律事務所の公式HPで確認することができます。興味をお持ちの方はぜひ、早めに情報をチェックしてみてください。
詳細については、
こちらのリンクからご覧いただけます。