ゴーデルブロックが横浜市での実証実験を決定
株式会社ゴーデルブロック(以下、ゴーデルブロック)は、神奈川県横浜市の「テック系スタートアップ実証実験等支援助成」に採択されたことを発表しました。これは、製造業の設計業務の改善を目的に、AIを活用したリアルタイムシミュレーションシステムの実証実験を行うことになります。採択されたのは令和7年7月25日で、実証実験は令和8年の2月末まで横浜市内の製造業企業で実施される予定です。
実証実験の概要
ゴーデルブロックは、製造業の設計領域向けにCAE、CAD、CAM関連のソフトウェア開発を行っています。今回の実証実験では、機械学習を利用したサロゲートモデルによる高速シミュレーションを実施し、熱や応力解析をリアルタイムで行うことを目指しています。
解析時間の短縮に向けて
設計プロセスでは、解析には計算時間が掛かるという固定観念が広がっています。この固定観念が引き起こす問題には、設計開発プロセスの長期化や設計最適化の機会損失などがあります。また、計算リソースの効率性に関する課題も多く存在しています。これらの問題に直面する業務従事者は多く、どのように解決するかが焦点となっています。
ゴーデルブロックは、過去のCAE解析結果と設計パラメータを活用して機械学習ベースのサロゲートモデルを構築することで、即時応答による繰り返し解析を実現しようとしています。これにより、シミュレーションの時間を短縮し、予測精度を維持しつつ、より多くの設計検討が可能になることを目指しています。
効果検証の計画
実証実験では、以下のような効果を測定する予定です。
- - シミュレーション時間短縮率
- - 予測精度維持率(従来のCAE結果との比較)
- - 設計検討回数増加率
横浜市の支援プログラム
横浜市は、テクノロジーとグローバルをテーマにした「TECH&GLOBAL」を掲げ、テック系スタートアップの成長を支援しています。その取り組みの一環として、実証実験を支援する「テック系スタートアップ実証実験等支援助成」が行われています。この助成金は、実証実験にかかる経費の支援に加え、実証フィールドの調整や試作品開発に関する助言、協業先のマッチングなどを行う伴走型支援が含まれています。
詳細については、横浜市の公式サイトでご確認いただけます。
会社概要
- - 会社名: 株式会社ゴーデルブロック
- - 代表者: 田中 昭雄
- - 本社所在地: 東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー N棟30F
- - 設立日: 2023年2月
- - 資本金: 100万円
- - 事業内容: 科学技術計算ソフトウェア開発
- - 公式サイト: ゴーデルブロック
本件に関するお問い合わせは、担当の込山将大までお気軽にご連絡ください。
Email:
[email protected]
今後のゴーデルブロックの実証実験の進展に、注目が集まります。新たな技術を用いたシミュレーションの可能性が、製造業の設計業務を大きく変えるかもしれません。