株式会社エム、シリーズAラウンドでの新たな資金調達
株式会社エムは、医療画像AIによる疾患予防システムの開発に注力している企業です。本社は東京都港区に位置し、代表取締役CEOは森 進氏です。この度、同社はシリーズAファーストクローズの一環として、2億円の資金調達を実施し、累計調達額は5億円に達しました。この資金調達は、Spiral Innovation Partners株式会社およびT&Dホールディングスと協力したT&D Innovation Fund、さらにSMBCベンチャーキャピタルやALHD株式会社などが引受先となり実施されました。
事業の背景
株式会社エムは、MRIやCTなどの医療画像を解析するAI技術を駆使して、認知症やフレイルといった健康寿命を脅かす疾患の早期リスク情報提供を行っています。既に首都圏の60以上の医療機関に導入され、大手医療法人や大学病院の健診センターからも高い評価を得ているエムのサービス。今後は全国やグローバルな展開が期待され、高齢化社会における健康寿命の延伸を目指します。
今回の資金は、同社が開発した脳の健康評価サービス「MVision health」(エムビジョンヘルス)の機能拡張や全国の医療機関への展開、新たな受診者向けソリューションの創出に活用されます。また、デジタルヘルスケアの進展を背景に、エムは疾患リスクの可視化を進め、食品、製薬、フィットネス、保険といった産業との連携によるトータルソリューションの提供を目指しています。
高齢化社会における重要性
高齢化が進む現代社会において、認知症やフレイルの早期発見と予防が大きな課題とされています。エムは、検査を希望する方がいつでも受診できる全国規模のインフラを構築し、予防医療に貢献することに注力しています。
投資家の期待
Spiral Innovation Partnersのジェネラル・パートナーである鎌田和博氏は、「エムビジョンヘルスは早期の認知症マネジメントを促進する素晴らしいソリューション」と評価しています。また、T&Dホールディングスの矢野禎二氏も、健康マネジメントにおけるエムの取り組みが、認知症の早期発見と予防に貢献していると期待を寄せています。そして、SMBCベンチャーキャピタルの山内心吾氏は、エムが提供するデータプラットフォームの革新性についても言及し、社会課題への挑戦に対して応援の意を示しています。
会社概要
株式会社エムは2021年に設立され、医療画像解析AIによる疾患リスク評価システムの開発を行っています。今後も、社会課題解決に向けた革新的なソリューションの提供に尽力することで、より多くの人々に健康的な未来を提供していくことでしょう。