進化する製品開発の新たな形: カイゼン提案ダッシュボード
株式会社シムトップスが、現場帳票システム「i-Reporter」に革新的な「カイゼン提案ダッシュボード」を導入しました。これは、22万人のユーザーから寄せられる改善提案を一元的に可視化し、開発の透明性を向上させるツールです。これまで現場向けのSaaS業界では、改善要望の管理が非公開で行われており、開発優先度の決定プロセスもブラックボックス化していました。しかし、このダッシュボードを活用することによって、ユーザーは自分の意見がどのように反映されるのかを確認できるようになりました。
カイゼン提案ダッシュボードの特徴
1.
提案カード: 各提案がカード形式で表示され、ステータスやイイネ数を一目で確認可能です。
2.
検索機能: キーワード検索ができ、提案をタイトルや要約でフィルタリング可能。
3.
開発状況の確認: 開発中やリリース済みの提案をタブで切り替え、ユーザーは自分のニーズがどのステータスにあるのかを把握できます。
4.
イイネランキング: 提案の中で特に多くのイイネを獲得したものをランキング形式で表示し、開発優先度を決定する平等な指標を提供します。
この機能により社員からの「声」をリアルタイムで受け取ることができ、よりフィードバックを反映した製品開発が可能になります。
開発の背景と解決すべき課題
シムトップスでは、ユーザーからの改善要望を集約するための手段として、専用のフィードバック窓口を設けていましたが、現場向けSaaSには特有の課題が存在していました。たとえば、同じ機能に対する要望があったとしても、それぞれの現場によって求める条件が異なるため、一つの仕様で全てのニーズを満たすことが難しいのです。このため、要望の確認に多くの時間がかかっていました。
そこで新設された「現場帳票カイゼン部」では、ユーザー同士が互いに提案を行い、共感を得られた場合に「いいね」をしてもらう仕組みを構築しました。この仕組みの開始から約1ヶ月で100件以上の提案が寄せられ、その反響の大きさに驚かされました。しかし提案が増えることで、自社にとって必要な提案を見つけることが難しくなり、さらに検索機能やカテゴリ別表示の必要性が浮上したのです。
期待される効果
ユーザー満足度の向上
ユーザーが自らの意見が製品に反映される実感を得ることで、潜在的なニーズに気づくきっかけとなり、i-Reporterの使いこなしにもつながります。
開発の透明性確保
どの提案が開発中で、いつリリースされるかが明らかになり、開発チームへの信頼感も生まれます。特に「いいね数」に基づく需要把握ができるようになったことで、営業力に依存せずとも現場のニーズを反映することが可能になりました。
コミュニケーション促進
このダッシュボードは、開発チームとユーザー、さらにはユーザー同士が対話できる場を提供し、コミュニティの活動が活発化します。これにより、現場の声を基にした真に価値ある改善が期待されます。
まとめ
シムトップスの「カイゼン提案ダッシュボード」の導入は、業界において製品開発の透明性を高める画期的な取り組みと言えます。今後もこのようなオープンなフィードバックの仕組みが広がっていくことで、ユーザーが真に求める製品が生まれることを期待しています。これからも現場の声を大切にし、ユーザーとのコミュニケーションを図ることで、より使いやすい製品の開発を進めていくことでしょう。
いかがでしたでしょうか。更なる詳細については、ぜひ
現場帳票カイゼン部のコミュニティサイトをご覧ください。