TOWINGとアイシン高丘がバイオ炭事業を展開
愛知県名古屋市に本社を置く株式会社TOWINGと、豊田市に本社を持つアイシン高丘株式会社が共同で、インドネシアのカリマンタン島において、パーム残さから生まれるバイオ炭を活用したカーボンクレジット創出事業のフィージビリティスタディ(事業性評価)を開始したことが発表された。この共同プロジェクトは、温暖化対策やカーボンニュートラル社会の実現を目指している。
プロジェクトの背景
現在、気候変動問題への対策が急務とされ、特に温室効果ガスの削減と共に、二酸化炭素の固定や吸収を行う「ネガティブエミッション技術」が注目を集めている。その中でも、植物由来のバイオマスを炭化し、農地へ施用する方法は、長期間にわたり炭素を土壌に封じ込める強力な手段である。このプロジェクトでは、アイシン高丘の培ったバイオコークス事業のインフラと、TOWINGが開発した高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」などの技術を活用し、インドネシアにおけるバイオ発電からカーボンクレジット創出までを見据えた一貫した事業モデルの構築を目指している。
主な取り組みについて
このフィージビリティスタディでは、インドネシアの特性に合ったバイオ炭の循環モデルを設計するために、以下の重要な検証が進められる。まず、カーボンクレジット創出に向けたスキームがどのように構築できるかを明確にするため、ボランタリークレジットプログラムの選定や方法論の徹底的なレビューが行われる。次に、クレジットの創出量や価格、製造コスト、原料調達透明性を踏まえた経済的な合理性の評価が求められ、農業資材としてのバイオ炭の特性評価が進められる。
これらの調査結果に基づき、バイオ炭を用いたカーボンクレジット創出事業モデルが具体化される。両社はこのスティディを通じて、インドネシアでの持続可能な農業及び温室効果ガスの排出削減に寄与したいと考えている。
今後の展望
今後は、フィージビリティスタディの結果を元に、具体的なプロジェクト化を進め、クレジットの申請・創出活動を行います。得られたカーボンクレジットの販売までを見据えたビジネス展開を推進し、インドネシアの持続可能な農業の実現と共に、カーボンニュートラル社会の構築に寄与していく計画だ。これにより、環境意識の高い地域でのバイオ炭の利用促進が期待されている。
各社の概要
株式会社TOWING
アイシン高丘株式会社