介護と仕事の両立を考える日立ソリューションズの取り組み
2025年問題が近づく中、多くの企業が介護と仕事の両立を考える時期に差し掛かっています。その中で、株式会社日立ソリューションズは、ビジネスケアラーが安心して仕事を続けられる環境づくりを目指し、「仕事と介護の両立」をテーマにした全社イベントを2023年11月20日に開催しました。このイベントは、リアル会場とオンラインを併用し、約500名の社員が参加しました。
2025年問題とビジネスケアラーの現状
日本が「2025年問題」を迎えると、団塊の世代(1947~1949年生まれ)が75歳以上となり、人口の約5人に1人が後期高齢者に位置づけられます。これに伴い、ビジネスケアラーが増加する見込みであり、彼らが抱えるニーズを企業としてサポートすることが求められています。日立ソリューションズは、2022年度に全社で実施されたアイデアソンをきっかけに、「仕事と介護の両立」を経営課題として捉え、介護相談ができる企業文化の育成を目指しています。
イベントの内容と講演者
このイベントでは、介護に関する支援制度や企業施策についての説明が行われ、専門家として株式会社インターネットインフィニティの播本賀彦氏と吉井しのぶ氏が登壇しました。講演においては、「突然の介護に備えて早期に情報収集する重要性」が強調され、参加者は介護の実態とその対応策を学ぶ貴重な機会となりました。
パネルディスカッション
また、日立ソリューションズの社員たちによるパネルディスカッションも開催されました。ここでは、ビジネスケアラーの4名が自身の経験をもとに、介護と仕事の両立に向けた工夫やコミュニケーションについて語り合いました。参加者からは、実際の事例をもとに「具体的な対応策を考えることができた」や「介護問題に対する前向きな精神を得られた」という意見が寄せられました。
日立ソリューションズの持続可能な取り組み
今後、日立ソリューションズは、最大の資源である人材が安心して仕事を続けられるよう、サステナブルな環境づくりに取り組んでいきます。また、介護に関する情報やノウハウも社会に発信し、ビジネスケアラー及びネクストケアラーを支えるための活動を進めていく方針です。さらに、社外コミュニティ「ハロみん」との連携を強化し、より広範な意見交換や支援策を模索するイベントも実施していく予定です。
このように、日立ソリューションズは介護問題に真摯に向き合いながら、社員が安心して働ける環境作りを進めていく姿勢を示しているのです。介護が必要な時期に備え、今から社内での理解を深める取り組みは、全ての社員にとっても重要な意義を持つものとなるでしょう。
おわりに
介護と仕事の両立は、今後ますます多くの人々が直面する問題です。日立ソリューションズのような企業の取り組みが、他の企業にも広がり、全体として社会の支え合いが強化されることを期待しています。持続可能な社会を実現するための一歩として、介護と仕事の問題をオープンに話すことが、より良い未来への鍵となるでしょう。