守山市における複業人材プロジェクトの進展
滋賀県守山市では、地方創生を見据えた取り組みの一環として「起業家の集まるまち守山」を掲げています。その一環として実施された複業人材プロジェクトが、実証実験フィールドや地域に根ざした起業家支援の基盤構築に成功しました。このプロジェクトは、株式会社Another worksが中心となり、東京都市部からプロフェッショナルな複業人材を迎え入れて運営されました。
プロジェクトの概要
本プロジェクトは2024年7月から12月までの約5ヶ月間にわたって実施され、守山市の起業支援を目指すさまざまな活動が繰り広げられました。プロジェクトのキーワードは「守山を実証実験のフィールドに!」であり、3名の複業人材が行政アドバイザーとして採用され、官民連携によるまちづくりが進められました。
具体的な活動内容
活動では、オンラインによるアドバイスと市内での広報イベントを組み合わせ、定例会議16回、個別会議5回、守山市訪問2日間、さらに東京での面談2回を実施しました。これにより、実証実験のフィールドとしての基盤を築くだけでなく、地域の起業家や支援機関とのネットワーク作りにも成功しました。
過去の取り組みとの継承
令和3年度においても同様の取り組みが行われており、その際には4名の複業人材が登用されました。今回のプロジェクトはその成果を引き継ぐ形で、3名の複業人材が再び参画し、うち2名は前回からの継続登用です。
主な成果
起業家像の具現化
守山市が目指す理想の起業家像の具体化や可視化が進んでおり、また市外の起業家や支援機関とのネットワーク構築が実現しました。実際に開催された広報イベントでは、商工会議所との連携が強化され、守山の情報発信力を向上させる取り組みも行われました。
業務効率化と職員能力の向上
Webツールを活用し、守山市の職員の企画立案能力や実行力の向上も図られました。今後はこの業務効率の改善が、さらに多くの事業展開に寄与することが期待されています。
次年度への展開
次年度に向けては、起業家誘致のための現状分析と課題整理が行われ、具体的な政策提言のまとめも進んでいます。地域内外の起業家との関係構築は、実証実験の受け入れ体制を整える上で重要なステップとなるでしょう。
登用された3名の複業人材
- - マーケティングアドバイザー:吉川 賢治 氏(株式会社Mizkan Holdings)
- - 事業企画アドバイザー:北見 裕介 氏(広報PRプロデューサー)
- - 広報・PRアドバイザー:田ケ原 恵美 氏(株式会社relays代表)
今後の展望
オンラインと実地活動を組み合わせた効率的な手法は、今後の官民連携のモデルケースとなるでしょう。特に外部機関との連携を強化したことで、多くのメディアからの注目も集まっています。Another worksは引き続き、地方創生やSDGsに貢献することで、地域の持続可能な成長を目指していきます。
守山市の概要
守山市は琵琶湖近くに位置し、約8.5万人の人口を抱える活気ある田園都市です。特に30代40代の子育て世代や若い世代が多く集まる場所であり、今後も様々な起業支援が期待されています。地域のさらなる発展に向けて、守山市は今後も多様な取り組みを進めていくでしょう。