カスパー・フォレスト:見えない声を可視化する写真家
香港を拠点に活動する写真家、カスパー・フォレストが10年間にわたり取り組んできたドキュメンタリー作品《Conflict Hong Kong》が、「東京国際写真賞2025」のプロフェッショナル部門フィルム写真カテゴリーで金賞を受賞しました。この受賞は、香港社会における周縁的コミュニティの存在や彼らの尊厳にスポットを当てる重要な成果と言えるでしょう。
プロジェクトの背景
《Conflict Hong Kong》は単なる写真のコレクションではなく、社会に対する鋭い視点を提供する作品です。フォレストは、対象となるコミュニティの声を大切にし、彼らの物語を写真と共に語るというアプローチを取っています。この方法により、観賞者は被写体の人生と直面し、彼らの存在を理解しようとするきっかけを得られます。
本プロジェクトは、特に見過ごされていた人々の視点を多角的に探求しており、香港の社会の複雑さを映し出しています。モノクロのフィルム写真は、感情と現実の厳しさを強調するための強力なツールとして機能します。彼の作品は、被写体のアイデンティティだけでなく、彼らの存在に対する社会の無関心をも問うものです。
展覧会の詳細
この受賞を記念して、カスパー・フォレストの展覧会「Human Conflicts – A Decade of Recording the Invisible」が2026年2月13日から3月1日まで、東京都新宿区のVictoria 1842 Cafe & Bookstoreで開催されます。展覧会では、フォレストの作品を通じて見えない声として表現された人々の物語が紹介されます。
展覧会概要
- - 作家:Kasper Forest
- - キュレーター:Raymond Wong
- - 会期:2026年2月13日(金)~3月1日(日)
- - 会場:Victoria 1842 Cafe & Bookstore(新宿区払方町15-10)
- - 開館時間:金曜 12:00–20:00 / 土日祝 11:00–18:00
- - アーティストトーク:2月14日(土)15:00・16:30、2月15日(日)15:00
カスパー・フォレストは、都市におけるアイデンティティや周縁化された存在をテーマにした作品を数多く発表してきました。彼は2016年に《Conflict Hong Kong》を始め、以降、日本の国立新美術館や国際的な場でも展示する機会を得てきました。
この展覧会を通じて、フォレストの作品が持つメッセージを直接体感し、彼のビジョンに触れる貴重な機会となるでしょう。写真を通じた強力な語りと、それが持つ社会的な意義を理解することで、我々は見過ごされていた声に耳を傾けることができるかもしれません。
まとめ
カスパー・フォレストの受賞は、香港におけるアートの力と、見えないコミュニティの重要性を再認識させる契機を提供しています。写真という媒体を通じた社会的介入の意義は、一人ひとりの人生の背後にあるストーリーを照らし出すことにあります。これからも彼の活動に大いに期待しましょう。
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